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台湾のキャッシュレス決済事情について


現在は、ネットを通じて海外の食生活やファッションの情報が簡単に手に入るようになっている。とは言え、「あなたの知らない世界」はまだまだある。事業に役立つかもしれない事象、あるいはそうとも言い切れない面白トピックスを紹介する!

日本でも大きく普及した電子決済を含むキャッシュレス決済。もちろん、ここ台湾でもキャッシュレス決済は大きく普及しています。今回はその概要について説明していきたいと思います。

 ちなみに台湾のキャッシュレス決済とは、クレジットカード、プリペイドカード、電子決済の三種を指します。これは日本と同じですね。

🔳台湾で最も使われるクレジットカード決済

 キャッシュレス決済において、台湾国内で最も使われているのはクレジットカード。台湾国内の発行枚数が5,000万枚超と、台湾の総人口(約2,300万人)の倍以上となる発行数です。

🔳日本同様、交通系ICカード主流のプリペイドカード

 プリペイドカードでは、日本のSUICAやPASMOと同様に交通系ICカードによる決済が主流です。シェアの半数以上を占めるのが、台湾旅行でお世話になる方も多い地下鉄やU-bike(レンタサイクル)に乗る際に使用する『悠遊カード』(EASY CARD)。ただし、決済市場全体から見ると、プリペイドカードによる決済はシェア率を年々下げている、とのこと。

▲本文で触れている台湾の交通系ICカードである『悠遊カード』

🔳利用者数がぐんぐん伸びている電子決済の二強

 プリペイドカード決済がシェアを下げる中、利用者数を急速に伸ばしているのがスマホでの決済を中心とした電子決済。前年比20~30%増という伸び率でシェアを拡大しています。その電子決済、台湾では『街口PAY』(街口支付)、『LINE Pay』が二強。この2つで電子決済シェア全体の65%を占めています。
 ちなみにLINE Pay、日本で使用しているものでもクレジットカードと連携していれば使用可能とのこと。コンビニはもちろん、タピオカミルクティーなどを売るドリンクスタンドや夜市でも多く利用できるので、台湾を訪れた際には一度使ってみてはいかがでしょうか。

 ご精読、ありがとうございました‼

※出典:國情統計通報(行政院主計總處綜合統計處/民国111年5月31日)

◆著者プロフィール◆
SUKESAN/著名メッセンジャーアプリの立ち上げに携わるなど、多くのWEBサービスの立ち上げからサービス成長までを担ってきたプロデューサー。WEB業界歴は20年以上。今は住まいを台湾に移し新たなビジネスの可能性を模索中。趣味:ロードバイク

SUKESANのホームページに関するコラムは以下より

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