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【リサーチ】多くの場面で見かけるようになったセルフレジ。トラブル回避のためにも知っておくべき現状を紹介‼


コンビニやスーパーなどでセルフレジの導入が進んでいる。急速な普及の裏返しとして、商品の精算忘れや万引きなどのリスクに対する懸念の声が聞かれるようになっている。知っておくべき現状をアンケートから探ろう。

🔳多くの人が経験しているセルフレジ

【先端技術②】消費者はセルフレジを好む。が、『万引き』や『スキャン漏れ』が事業者を悩ませる‼」という記事では米国での実情をリポート。広がりつつあるセルフレジとそれに伴う課題を紹介している。
 今回は『弁護士ドットコム株式会社』の実施したアンケートを引用しながら日本におけるセルフレジ事情とトラブルを見ていきたい。
 注目すべきは直近1年における「利用経験」に関する調査結果だろう。「フルセルフレジもセミセルフレジも利用したことがない」と回答した人はたったの3.5%。日本でも急速に普及していることがうかがえる。
 個人による店舗事業でセルフレジを導入するケースはさほど多くはないだろうが、技術の進歩や少子高齢化による労働人口不足によって近い将来、「セルフに近いレジ」に頼ることになるかもしれない。作業効率アップのために導入する可能性もある。そうした将来に備える意味でも記事を読んでみてほしい。
 なお、「フルセルフレジ」は商品のスキャンや会計、袋詰めまで客が行なうことを指し、「セミセルフレジ」は商品のスキャンは店員が行ない、会計と袋詰めは客が行なうこととしている。

(Tommy Pixel/Pixabay)

◎調査概要
調査機関:自社調査(弁護士ドットコム®一般会員を対象)
調査方法:弁護士ドットコム®一般会員を対象にアンケートを実施
調査対象:弁護士ドットコム®の一般会員906名
調査期間:2024年2月7日〜2月13日

🔳セルフレジ利用経験は9割超

Q:直近1年間で、セルフレジを利用したことがあるか
A:19.5%が「フルセルフレジだけ利用した」、4.2%が「セミセルフレジだけ利用した」、72.7%が「どちらも利用した」と答え、9割超が利用経験者

🔳セルフレジでのトラブル経験は3割超

Q:これまでにセルフレジでトラブルにあったことがあるか(対象はセルフレジ利用経験者)
A:31.9%が「ある」、68.1%が「ない」と回答

🔳セルフレジでのトラブル

A:トラブルの内容(複数回答。対象はトラブル経験者)
A:38.4%が「値引きシールの値段が反映されていなかった」、20.8%が「クレジットカード払いや電子決済しかできないのに現金しか持っていなかった」

🔳エピソード紹介

・会計して商品をカバンに入れていたら万引きを疑われ、レシートを見せてくださいと言われた(30代・女性)
・商品の読み取りが悪く、何回も繰り返して2重カウントされている物があり、最初からやり直させられた(50代・男性)
・半額になっている商品を購入しましたが、セルフレジでは値引きが反映されませんでした。近くにいる店員さんは、セルフレジの操作が分からず困っている高齢者の方の補助につきっきりになっており、その場を離れて他の店員さんを呼ぶのも気が引けたため、大した金額ではないし……と思ってそのまま定価で支払いをして帰りました(30代・女性)
・電話をしながらセルフレジを使い、商品バーコードのスキャンをうまく通せていなかったようで、それに気がつかずにバッグにしまったら声をかけられた(40代・男性)
・食料品店のセルフレジで、レジ同士が近すぎてバーコードをスキャンするスキャナーが隣のレジのものだった(50代・男性)
・夫婦二人で作業をしていたところ、あとから袋に入れたいものを夫が横によけていることに気がつかず、会計済みと思って袋に入れて持ち帰り、レシートを見てから支払っていないことに気がついた(40代・女性)
・システムに慣れていなかったために操作に夢中になり、商品を持ち帰るのを忘れてしまいました(50代・男性)
・セルフレジにてバーコード決済を使用したが、決済エラーが出ていたことに気づかず帰宅してしまった。帰宅後、バーコード決済の取引履歴を見ても履歴がなく、会計できていないことに気づき慌ててスーパーへ謝罪と支払いへ戻ることになった(40代・女性)

(Michal Jarmoluk/Pixabay)

🔳セルフレジへの意見

・決済方法などが事前に分かりにくい。セミセルフで前の人々が決済に手間取って決済レジが空いておらず、効率化にあまり役立っていないのではと思うことがある(40代・女性)
・お店によってバーコード決済等の読み込み方が違うのでお年寄りは分かりづらいと思う。一律であれば慣れるのでしょうが(50代・女性)
・大量に買った場合は有人レジへ、少量の場合のみセルフレジを利用しています。セルフレジは混んでいる時間帯に行くと焦るので、バーコードがすぐに見つけられなく困る時があります(60代・女性)
・UNIQLOのセルフレジは、カゴを置くだけで、カゴの中の商品がすべてスキャンされるのですが、食品や生活用品を扱うスーパーなどでもこのシステムがあると、スキャン漏れや間違いがなくなるのでは、と思うのですが、単価の低い商品が多いので、システム的に厳しいのでしょうか(50代・女性)
・アルコールを購入したため、年齢確認のための店員の確認が必要となり、時間的には結局有人レジと変わらない結果となった。なかなか難しいかもしれないが、方法はないものか。例えば、支払前に電子マネーをかざすと年齢確認ができる、など(40代・男性)
・セルフレジより、普通のレジのほうが正直早い時がある。なかなかバーコードを読み取れなかったり、小さな子供がやりたがって親がイライラしていたりするのを見ると、人がいるレジに行きたくなる(40代・女性)

(Karolina Grabowska/Pexels)

◎弁護士ドットコム株式会社
https://corporate.bengo4.com/
本社:東京都港区六本木四丁目1番4号 黒崎ビル
設立日:2005年7月4日
資本金:463百万円(2023年12月末現在)
代表者:代表取締役 兼 CEO 元榮 太一郎
上場市場:東京証券取引所グロース市場
事業内容:「プロフェッショナル・テックで、次の常識をつくる。」をミッションとして、人々と専門家をつなぐポータルサイト「弁護士ドットコム®」、「税理士ドットコム®」、「BUSINESS LAWYERS®」、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン®」を提供

※クレジットカード決済に関する記事は以下より

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