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【先端技術①】人口減少と人件費高騰に負けない! 新たなテクノロジー(省力化)を活用して事業の継続を図ろう‼


「アルバイトが雇えなくて営業できない」という声を聞くことがある。人口減少や人件費の高騰が新規採用に影を落としているようだ。給与を高くすることで打開を図る向きもあるようだが、テクノロジーに活路を見いだす企業も多い。新たな施策を紹介する。

🔳歯科医院の受付業務を省人化

 近年、各所で話題になっているが、日本の人口は減り続けている。戦後初めて総人口が前年を下回ったのが2005年(約1万9000人減)。その後、2008年に最多総人口(約1億2808人)を記録したが、2011年以降12年連続で減少している。2022年は前年よりも75万人も減った1億2203万1000人。75万人という減少数は福井県の人口と同じくらいと聞けば、驚く人も少なくないはずだ。なお、前年比の減少幅は11年連続で増えている。

 こうした影響はいたるところで表面化している。人手不足という形で痛感している事業主の多いだろう。悩みを解消してくれそうな省人化サービスや取り組みを紹介する。

 最初に紹介するのは、歯科医院の受付業務を省人化する顔認証受付アプリ『かお de パス』。株式会社『ストランザ』が、『パナソニック コネクト』株式会社が開発した顔認証技術を組み込んだものだ。

 リリースによると『かお de パス』の概要は以下のようになっている。

「パナソニックの顔認証技術を用い、顔認証アプリでの受付を可能としました。これにより受付にスタッフが常駐していなくても、診療室から患者の来院状況の把握と受付処理を行なえます。また、患者側においても医院スタッフを待たずに、受付に設置されたiPadの画面に顔をかざすだけで受付が完了するため、従来の紙の診察券は不要となり手ぶらでも来院して治療を受けられます。顔認証に抵抗がある場合は、診察券アプリのQRコード又は電話番号での来院受付も可能です。認証終了後は、診察券アプリ『私の歯医者さん』に受付番号の通知が届くため、待合室以外でも待機していただけます」

◎特徴
・来院・受付処理、診療呼出、会計案内の自動化を実現
・受付に常駐していなくても診療室から来院状況の把握が可能
・患者は診察券を持たずに来院・受付可能
・認証終了後は受付番号が自動発行
◎費用
・月額利用料 30,000円(税別)など

 パナソニックの顔認証は高い評価を得ている。実際、40年以上に渡るカメラの画像処理で培った画像を鮮明にする技術と顔の特徴を学習するディープラーニング技術の応用により、NIST(米国国立標準技術研究所)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)において世界1位の評価を獲得。2022年11月6日のNIST(FRVT 1:1)経年変化評価において、Mugshot(人種・経年変化を含む正面顔データ、他人受入率:10万分の1)で世界1位、同時にBorder(顔向き・照明変動を含むデータ、他人受入率:10万分の1)で世界4位、KIOSK(下向き・見切れデータ、他人受入率:10万分の1)でも世界5位にランクインした。

🔳「店頭タブレット」によって簡潔に手続きが完了

 次は、株式会社七十七銀行の取り組み。七十七銀行は、顧客接点高度化ソリューション「Customer Engagement Solution CHORDSHIP(コードシップ)」(以下、『CHORDSHIP』)を活用した「店頭タブレット」によって簡潔に手続きが完了できる富士通株式会社のシステムを2023年9月より全店舗での利用を開始した。

 同システムは、営業店窓口に設置されたタブレット端末に必要事項を入力するだけで、口座開設や届出事項変更(名義、住所、電話番号)、キャッシュカードや通帳の紛失などを含む全10種の手続きが可能。しかも、クラウドサービスとして提供されるCHORDSHIPのAPI連携機能により、七十七銀行のシステムと連携し、データの更新を自動的に実施することで手続きが完結するため、手続き時間短縮によるお客様満足度向上のほか、行員の業務効率化を併せて実現する。

 リリースよりシステムの特徴を紹介する。

1:チャット形式の簡単操作かつ記入レス、印鑑レス、ペーパーレスで手続きが完結
 本システムは、タブレット上の案内に従って、質問の回答を選択したり、入力したりするチャット形式のため、誰にでも分かりやすく、簡単に操作できます。また従来は、手続きにあたり、お客様が申込用紙に多数の項目を記載し押印が必要でしたが、本システムでは、タブレット上に入力するのみで手続きが完結でき、記入レス、印鑑レス、ペーパーレスを実現します。

2:システムの自動連携により手続き時間を大幅短縮
 本システムは、CHORDSHIPのAPI連携機能により七十七銀行様のシステムと連携しています。タブレットに入力した情報が、勘定系を含む各システムと自動連携され、データ更新が行なわれます。これにより、お客様の待ち時間と行員の事務処理作業が大幅に削減されます。
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 歯科医院と地方銀行の人手不足解消策やデジタル活用法を紹介した。業態の違いや資本力の差などはあるにしても、あらゆる業種は人手不足を乗り越えての事業継続に向けて新たな施策を導入している。今後も、経営する店舗事象に転用できそうなアイディアやテクノロジーがないか、アンテナを張り続けることが大切になるだろう。

 以下、参照データ
◎ナソニックの顔認証ソリューション
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_facial-recognition

◎会社概要
企業名:株式会社 ストランザ
所在地:〒105-0004 東京都港区新橋6-17-21 住友不動産御成門駅前ビル3F
代表者:代表取締役 西島 彰一
設立:2013年5月15日
事業内容:予約システム・受発注システムの開発、制作、販売、賃貸及び保守管理、受発注業務の代行、情報セキュリティサービス、決済情報処理等
https://stransa.co.jp
◎富士通コンタクトライン
お問い合わせフォーム
https://contactline.jp.fujitsu.com/customform/csque04802/873532/

※デジタルサイネージに関する記事は以下より

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