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【連載⑯】飲食店の新規顧客を増やす! デジタル集客アイデア3選と成功に向けたポイントについて

飲食店にとって新規顧客の集客は、事業を拡大し収益を伸ばすための重要課題。その解決の糸口として、デジタルツールの活用が挙げられます。デジタルツールは幅広い顧客層にアプローチすることが可能であること、多くが無料で使えるためコストパフォーマンスが高いことから、店舗への集客にこれを活用することが非常に有効です。
本記事では、新規顧客を上手に増やすためのデジタル集客アイデアを、3つの施策に絞って詳しく解説します。

はじめに-新規顧客を集客する重要性とその課題について

競争の激しい飲食業界において、新規顧客の獲得は店舗運営において欠かせない要素です。多くの競合店が存在する環境下において一定数の新しい顧客を獲得しつづけなければ、一方で既存顧客は一定割合づつ自然に減少していくため、店舗運営においては新しい顧客を継続的に取り込む必要があります。

新規顧客の獲得にむけては、以下の課題をクリアしていく必要があります。

  • お店の認知獲得:特に新規開店した店舗では、顧客にお店の存在を知ってもらうことが課題となります。
  • 認知獲得~選ばれるお店に:認知を獲得できたとしても、お店のある地域ではもちろん、特にオンライン上では競合店が多く存在します。そのため仮に顧客の選択肢に入ったとしても、そこから顧客に選ばれるのは至難の業となります。
  • 広告コスト:上記2点の解決策の1つとして広告の実施が挙げられますが、限られた予算で効果的な施策を展開する必要があります。

これらの課題に対処するためには、安価(ほとんどが無料で利用可能)で幅広い顧客層にリーチ可能。しかも手元のスマホ1つですべての作業を完結できるデジタル施策の活用が非常に効果的です。

アイデア①-飲食店の必須ツール、Googleビジネスプロフィールを活用する

Googleビジネスプロフィールは、GoogleやGoogleMAPといった検索結果に自身の店舗情報を掲載することが可能なツールで、これらの検索結果に自店が表示されることで新規顧客の獲得を期待できます。ここではその効果的な活用法について解説します。

  • 基本情報の最適化:まずは自店の住所、営業時間、電話番号を正確に入力し、顧客が迷わず訪問できるようにします。また写真や動画を掲載し、店舗の魅力をビジュアルでも伝わるようにします。
  • 口コミ管理:新規顧客は他の顧客による口コミ評価を参考にすることが多いため、なるべく良い口コミを増やしていくことが重要です。また、口コミに対する返信はマメに行うこと。これを行うことで顧客との信頼関係を構築できるばかりか、新規顧客のお店に対する信頼にもつながります。
  • 投稿機能の活用:もしあなたのお店でイベントなどを行うことがあれば、プロモーション情報やイベント告知を投稿し、あなたのお店に関する最新の情報を発信します。これを行うことによりイベント情報をGoogle上の顧客層にリーチできるだけでなく、検索結果における露出向上も期待できます。

口コミや投稿機能の活用を行うとあなたのお店のページが情報更新性のある、常に旬の情報が掲載されたページであるとGoogleに認識され、結果としてGoogleやGoogleMAP上から多くの新規顧客の流入を期待できるようになります(MEO=マップエンジン最適化効果)。

アイデア②-SNSを活用して、拡散力のある”映える”プロモーションを行う

SNSは新規顧客への直接的なアプローチ手段として大変有効です。InstagramをはじめとしたSNSでは、特に視覚的な訴求力を活用した”映える”プロモーションで、店舗の魅力を多くの顧客にシェアしていきます。

  • ビジュアルにこだわった”映える”投稿:特にInstagramやTikTokにおいては、料理や店内の、いわゆる”映える”写真や動画を投稿します。投稿したコンテンツは、いいねやシェアなどのアクションを継続してウオッチし、のちの品質改善につなげること。こうして作成された高品質なコンテンツがシェアされ、拡散効果を高めてくれます。
  • インフルエンサーとの連携:もし身近に地域や飲食に特化したインフルエンサーさんがいれば、店舗を紹介してもらうことで認知度向上につなぐことができます。なお実施にあたっては、インフルエンサーさんのカラーとお店のカラーが合うかなど、事前によくすり合わせをしておくことをおすすめします。
  • SNS広告の利用:比較的安価に利用できるSNS広告を活用するのも策の一つ。大々的な利用は費用もかかるため強くおすすめはしませんが、ターゲティング機能を利用し地域や年齢層を絞り込んで広告キャンペーンを展開するなど、まずは小さなバジェットから運用して独自の”勝ち筋”を探ってみると、今まで以上の効果を期待できます。

アイデア③-デジタルクーポンやオンライン予約を活用し、デジタル上での「お得感」を演出する

最後はやはりこれ。なんといっても「お得感」は新規顧客の心をつかむ万能薬です。LINE等のデジタルツールを使ったクーポンや予約システム等により来店を促すことで、新規顧客の来店を期待できます。

  • オンラインクーポンの配布:SNSや公式サイトを通じて、初回来店者向けクーポンを配布することで、新規顧客の来店を促します。
  • 限定キャンペーンの実施:期間限定の特典を設定し、新規顧客の興味を喚起します。オンラインクーポンやSNS等の施策と組み合わせて情報発信することで「この期間に行かなければ!」という心理効果を期待でき、結果としてお店への来店を期待できます。
  • 予約システムの活用:もしご予算が許すようであればオンライン予約を導入することで、新規顧客に利便性を提供します。また、ここにも特典を付けることで予約率を向上させることが可能です。

 

以上、いかがでしたでしょうか。新規顧客の獲得は非常に難しく、既存顧客のロイヤル化以上にコストのかかるアクションです。一方で、今の時代にはSNSなど便利で多くの顧客層と接点を持てるツールが存在します。
これらをうまく活用しつつ、難しい新規顧客の獲得を実現できればお店の運営にも大きく貢献してくれるのではないでしょうか。

なお、今回の記事に限らずさまざまなデジタル施策に関するお問い合わせなどあれば、コメント欄よりぜひお聞かせください。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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