コラム

【連載㉒】飲食店の集客に効く! Instagramにおける効果的なハッシュタグの選び方と活用術

今や飲食店の集客に欠かせないツールとなったInstagram。中でも「ハッシュタグ」は、より多くのユーザーに投稿を届けるための強力な手段です。しかし、やみくもにタグを付けても効果は薄く、選び方や使い方を工夫することが重要。そこで本記事では、飲食店がInstagramで効果的に集客するためのハッシュタグの選定方法から活用術までを、実例を交えてわかりやすく解説します。

■なぜハッシュタグが重要? ハッシュタグが飲食店の集客に与える影響とは

Instagramでは、ハッシュタグを使うことで投稿が検索や発見タブに表示されやすくなり、フォロワー以外のユーザーにもリーチできる機会を創出します。これは、特にまだ知名度の低い飲食店にとっては絶好のチャンス。実際、「#カフェ巡り」や「#渋谷ランチ」といったハッシュタグから飲食店を検索し、見つけたお店を訪れるユーザーは少なくありません。

また、ハッシュタグはユーザーの検索意図を反映したものが多く、上手に活用することでユーザーが“今行きたいお店”として選ぶ可能性が高まります。

また、ハッシュタグは単にキーワードとして機能するだけでなく、ブランディングにもつなげることができるのが特徴です。例えば「#自家製スイーツ」や「#映える朝ごはん」といったユニークなタグ(全然ユニークじゃないけど。笑)をつけることで、それがそのまま、お店の世界観を伝える手段にもなり得ます。

■集客につながる!人気ハッシュタグの傾向とリサーチ方法

集客につながる効果的なハッシュタグを選ぶには、自分のお店のターゲットがよく使う・検索するタグ、いわゆる「人気のハッシュタグ」をリサーチすることが必要。具体的には、同業の人気アカウントの投稿をチェックし、よく使われているハッシュタグを参考にするのが基本です。

これを知る方法として、Instagramの検索窓に自分の気になるキーワードを入力すると、入力したキーワードの関連ハッシュタグと投稿数が表示されます。これを確認することでおおよその、各キーワード毎のボリューム感≒人気度合い を把握できます。

より具体的に人気度を把握する手段として、ハッシュタグのトレンドを可視化するツール(例:TagSearch、Display Purposesなど)を確認することが挙げられます。これを活用することで、競合が少なく、かつ自分のお店のターゲットとなるユーザーが利用していると推測できるタグを見つけることも可能です。

ここで大切なのは、投稿数が多すぎるタグばかり選ばないこと。人気タグは投稿数が多いため、タグの検索画面上で表示される投稿の流れが速く、すぐに埋もれてしまうため、ほどよいニッチさのある中規模タグ、小規模タグを混ぜるのがポイントです。

■おすすめハッシュタグ20選【飲食店ジャンル別】

以下に一例として、飲食店ジャンル別に使える実用的なハッシュタグを紹介します。

  • 【カフェ】#カフェ巡り #東京カフェ #おしゃれカフェ #カフェ好きな人と繋がりたい #カフェスタグラム
  • 【ラーメン店】#ラーメン部 #今日のラーメン #ラーメン好きと繋がりたい #ラーメンインスタグラマー #ラーメン旅
  • 【居酒屋】#居酒屋グルメ #今夜の晩酌 #酒場巡り #飲み歩き #大衆居酒屋
  • 【焼肉店】#焼肉ランチ #肉スタグラム #焼肉好きと繋がりたい #肉会 #今夜は焼肉

タグ、と言われてピンとこないあなたは、まずはこれらのタグを組み合わせて使いつつ、投稿の数字を確認してみてはいかがでしょうか。

また「#東京カフェ」のような地域名を入れたタグ(例:#新宿グルメ、#大阪カフェ)は、積極的に活用すること。特にある瞬間のユーザーの検索ニーズ(たとえば、今夜の飲み会の場所を探すひと、など)に直結しやすく、来店につながる可能性が高まります。

Waiter carrying plates with meat dish on some festive event, party or wedding reception

■投稿に最適なハッシュタグの数と配置テクニック

Instagramでは、最大30個までハッシュタグを付けられますが、付けるタグの数として効果的なのは10個程度とされています。なお投稿ごとにすべて違うタグをつける必要はありませんが、投稿のターゲットや内容に応じて調整しましょう。

また、配置の工夫も重要です。キャプション内にタグを入れると視認性は高い一方で、文章が読みにくくなることがあります。見やすさを重視する場合には、タグを改行して文末にまとめたり、コメント欄に分けて投稿する。そんな手法をとる投稿をよく見かけます。

さらに、ブランドタグ(≒はじめのセクションで言うところの、ユニークなタグ)やキャンペーン専用タグを独自で作って使い続けることで、店舗の認知向上やファンの投稿誘導にもつながります。ハッシュタグは単なる集客ツールではなく、コミュニケーションの手段としても活用しましょう。

■NG事例に学ぶ!避けるべきハッシュタグの使い方

ハッシュタグを使うにあたっては、避けるべき「NGな使い方」も把握しておく必要があります。以下にNGとされる使い方をまとめておきますので、確認のうえこれらを避けて効果的なハッシュタグの使用を心がけましょう。

  • 投稿の内容と関係のない人気タグ(例:#love、#followmeなど)をむやみに付けるのは逆効果です。Instagramのアルゴリズムにスパム判定され、シャドウバン※のリスクが高まるからです。
  • 毎回同じタグばかり使うことも避けたいポイント。機械的な投稿に見られるだけでなく、フォロワーにとってもマンネリに映ります。投稿の内容や季節、トレンドに応じてタグを柔軟に使い分けることが大切です。
  • 投稿内容と一致しないタグ(例:和食の写真に#イタリアン)を付けるのは信頼性を損ねる原因になります。ハッシュタグは「検索キーワード」と同義。ターゲットとなるユーザーの目線で選定し、投稿内容との整合性を意識しましょう。

※シャドウバン:表向きは普通に投稿できるアカウントとなっているが、裏側で運営側から一切の拡散を抑止されている状態とされること。この状態になると、いくら投稿してもその投稿がユーザーへ拡散されることが無くなります。

◆著者プロフィール◆
SUKESAN/著名メッセンジャーアプリの立ち上げに携わるなど、多くのWEBサービスの立ち上げからサービス成長までを担ってきたプロデューサー。WEB業界歴は20年以上。今は住まいを台湾に移し新たなビジネスの可能性を模索中。趣味:ロードバイク


※「ハッシュタグの活用方法」に関する記事は以下より

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