さかのぼることウン十年前、昭和から平成に大学生生活を送った筆者の感覚でいえば、一に睡眠、二に遊び・・・そのせいか、今でも「大学生=暇」というイメージが頭から離れない。そんな偏見に待ったをかける調査結果を発見。令和時代の大学生を知りつつ、みなさんのビジネスにも役立つのではと、ハイライトを紹介してみたい。
今回紹介するのは、富士通クライアントコンピューティング株式会社が、変化する社会環境における大学生の姿を明らかにしようとおこなった『令和大学生のモヤトリアム調査』によるもの。全国の大学生1,000人を対象に傾向をさぐった。早速その内容を見てみよう。
<調査サマリー>
✧やりたいことの多さやタイパ意識が高い令和大学生。7割以上が“忙しさ”を感じる中、学生生活で大事にしたい「友人・先輩との交流」や「勉強」よりも「アルバイト」に時間を割かれている実態が明らかに。
✧「大学は人生の夏休み」など世の中からの偏見を感じる大学生は約9割存在。移り変わる大学生と世の中とのイメージギャップも調査。「飲みサー」「ぼっち授業は恥ずかしい」はもう古い?
✧半数以上が「遊び」よりも「学び」を重視。「勉強に打ち込む大学生を尊敬」という回答は9割近くも。
✧身近になる“就活の早期化”や“ブラックインターン”。「就活で学業はもっと評価されるべき」という声も。
大学生1,000人に聞いた『令和大学生のモヤトリアム調査』を公開(富士通クライアントコンピューティング株式会社)
まずは結果サマリーから。バイトに時間を割く一方、遊びよりも学びを重視していることがうかがえる。就活の際の学業への評価に対する意見をみても、学業への意識は高まっているといえるかもしれない。
ちなみに、そのアルバイトについて。
大学生1,000人に聞いた『令和大学生のモヤトリアム調査』を公開(富士通クライアントコンピューティング株式会社)
どうやら生活のためにやらざるを得ない、という本音が見て取れる。ここは遊びのための小遣いを稼いでいた筆者の時代と大きく違うところかもしれない。
続いて学業への意識について。
大学生1,000人に聞いた『令和大学生のモヤトリアム調査』を公開(富士通クライアントコンピューティング株式会社)
遊びももちろん大事だが、勉強が大事だよね、という意識がはっきりと。ただ本音も「なるべく後ろの席に座りたい」という意見から見えてくるような・・・。
大学生1,000人に聞いた『令和大学生のモヤトリアム調査』を公開(富士通クライアントコンピューティング株式会社)
学業への意識を掘り下げると、おそらくはモラトリアムならぬ「モヤトリアム」という調査のタイトルにあるとおりモヤモヤしてはいるものの、「勉強やらなきゃいけない、なんとかしなきゃ」という意識でいることが見て取れそうだ。
詳細は出典以下のリンク先に譲るが、不器用ながらも将来に向けてそろそろ頑張り始めなければ、という自覚はしっかり持っているのが令和の大学生といったところだろうか。「おまえらさぁー」なんて言いたくなることは山ほどあるとは思うが、ここはぐっとこらえて、彼らのがんばりを温かい目で見守ってみては(自戒を込めて)。
出典:富士通クライアントコンピューティング株式会社 “大学生1,000人に聞いた『令和大学生のモヤトリアム調査』を公開”
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