新型コロナウイルスの位置づけが5類感染症となり、街は賑わいを取り戻しつつあります。最新のトレンドを見極めるべく、『ホットペッパーグルメ外食総研』は「飲んだあとの〆グルメ」を調査。1位に輝いたのはラーメンでした。
🔳1035人に聞いた「飲んだあとの〆グルメ」
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「飲んだあとの〆グルメ」について、20代~60代の男女1035人に実施したアンケート調査の結果をレポートします。
🔳1位を獲得したのは事前の予想通り「ラーメン」。だが……
『ホットペッパーグルメ外食総研』がピックアップした34メニューを調査し、ポイント(以後、ptと表記)でランキングを作成。1位は2位以下に大差をつけた「ラーメン」(1160pt)でした。2位には〆グルメとして王道の「お茶漬け」(584pt)が続きました。スイーツも多くランクインしており、3位「アイス」(544pt)、5位「パフェ」(228pt)、6位「ケーキ」(182pt)、9位「シャーベット」(144pt)でした。「コーヒー」も294ptで4位にランクインしており、スイーツも含めてカフェメニューを〆グルメに選ぶ人も多いことが分かりました。
被験者には以下のように聞きました。
「飲んだ(宴会の)あとに、食べて帰りたい」と思う「〆グルメ」を下記の中から1~3位まで選んでください(母数=1,035/1位3pt、2位2pt、3位1ptで集計)。
※提示した選択肢:お茶漬け、おにぎり、お寿司、海鮮丼、かつ丼、親子丼、釜めし・炊き込みご飯、卵かけご飯、オムライス、チャーハン、ラーメン、ちゃんぽん、そうめん、そば、うどん(カレーうどん以外)、カレーうどん、焼きそば、お好み焼き、おでん、ステーキ、サンドイッチ、パスタ、ピザ、カレー、餃子、焼き肉、味噌汁、パン類(サンドイッチ以外)、コーヒー、ケーキ、アイス、パフェ、シュークリーム・エクレア、シャーベット、その他、特にない
▲ランキングの3位にはアイスクリームが入った/Pixabay:Daniel Twal
🔳飲みの〆も多様化の時代へ突入か⁉
以下、『ホットペッパーグルメ外食総研』の上席研究員である有木真理が解説します。
体に良くはないと分かっていてもついつい食べてしまう〆グルメ。代表格の「ラーメン」はもはや文化として定着している気もします。そんな〆グルメについて今回調査したところ、1位は「ラーメン」、2位「お茶漬け」、7位「そば」、10位「うどん」と、やはり「汁物×炭水化物」メニューの人気がうかがえました。その一方で、近年の糖質制限ダイエットブームの影響か、比較的量が少なく、罪悪感の薄い「アイスクリーム」が3位にランクイン。北海道発祥と言われる〆の「パフェ」も5位にランクインするなど、スイーツで〆たいという人も多いことが分かりました。
4位には「コーヒー」が入るなど、トップ10のうち半分はいわゆるカフェメニューが占めました。「飲んだ〆にラーメン」だけではなく、「飲んだ〆にカフェ」というのも一般的になってくるかもしれません。
🔳〆グルメ食べたい派と食べたくない派はほぼ半々
「実際に食べるかどうかは関係なく、『飲んだ(宴会の)あとに』〆グルメを食べたいと感じますか?」(母数=1,035/単一回答)という質問では、「思う・計」(「とても思う」と「やや思う」の計)が37.2%でした。対して「思わない・計」(「まったく思わない」と「あまり思わない」の計)は40.0%で「思う・計」と拮抗。〆グルメは食べたい派と食べたくない派に二分される結果になりました。
さらに、〆グルメを選ぶ基準について聞いたところ、最も高かったのは「その時の自分の欲求を満たせること」で33.5%でした。その他、「食べても翌日の胃腸にやさしいこと」、「胃を落ち着かせること」など体を気遣う人も多いことが分かりました。また、〆グルメを食べる場の位置づけについては、「親しいメンバーだけで過ごす場」が最も高く27.2%、「話し足りなかったことを話す場」が続いて18.6%という結果。どちらも「1人でゆっくりできる場」(15.6%)よりも高く、〆グルメは1人で食べるよりも仲間と食べることを望む人のほうが多いことが分かりました(どちらも母数=1,035/各複数回答)。
「〆グルメを選ぶ目的(基準)」で提示した選択肢:飲み会で思い切り食べられなかった分の補充、食べても翌日の胃腸にやさしいこと、〆ても罪悪感のないカロリー、終電に間に合うようサクッと食べられること、お酒との相性、その時の自分の欲求を満たせること、(甘いものなどで)胃を落ち着かせること、食べないほうがいいのは分かっているが我慢できない、その他、特にない
※「〆グルメを食べる場の位置づけ」で提示した選択肢:飲み会の勢いそのままに盛り上がれる場、飲み会から家に帰るまでのクールダウンできる場、大人数で話せなかったことを話す場、緊張から解放される場、一人でゆっくりできる場、飲み会での言動を振り返る(反省する)場、親しいメンバーだけで過ごす場、話し足りなかったことを話す場、その他、特にない
▲宴会後の「〆」は親しいメンバーだけで過ごす場となっているらしい/Pixabay
■『ホットペッパーグルメ外食総研』トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表するリクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査やレストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行なう『ホットペッパーグルメ外食総研』の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
🔳アンケート調査概要
・調査期間:2023年3月24日(金)~2023年3月25日(土)
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
・有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
▼リクルートについて
https://www.recruit.co.jp/
引用元:PR TIMES(https://prtimes.jp/)
※「子連れ客」に関する記事は以下より
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