物価高の影響もあってか、さまざまなモノにおいてリユース品への需要が高まっている。洋服やブランド品など、その最たるものだが、本日取り上げるのは電化製品、PCである。もちろんPCは非常に高価で、リユースで済むのならありがたい一方で、電化製品は故障が怖い……。そんな利用に関する意向調査の内容をここで紹介する。
今回は、リングロー株式会社による、リユースPC市場の実態を明らかにする「リユースPC白書2025」第1回調査の内容を引用する。リリースによれば”本調査では、パソコン購入に関する意識や利用実態を通じて、現状(新品志向と使用年数)・課題(不安や抵抗感)・可能性(休眠PC*の存在と将来意向)を浮き彫りにしました”とのこと。早速その内容を見てみよう。
市場の現状
【新品志向は強いが、約3割はリユース容認層】
新品志向:「新品を選びたい」65.5%に対し、「リユースでも問題ない」「こだわらない」計29%。【コストメリットと不安が共存】
リユースPCのイメージ:「安い/コスパが良い」61%、「壊れやすそう」34%、「性能に不安」35%、「環境にやさしい」11%。【PCは長期利用が一般的】
平均使用年数:7割が「5年以上」使用。市場の課題【価格と保証・信頼性が拡大の決め手 普及のカギは安心感の担保】
出典:新品志向65%、それでもリユースPCに広がる潜在需要―― 安心・保証があれば選びたい人40% ――(リングロー株式会社)
購入経験:29%がリユースPCを購入経験あり。
未購入理由:壊れそう/データ消去の不安/サポート不足など。
重視する要素:「価格」54%、「保証」40%、「スペック」42%。
不安要素:「故障・寿命」67%、「データ消去」12%、「サポートの有無」10%。
以上、調査内容のポイントになりそうな部分を抜粋、特に気になった部分を太字化している。
ポイントになるのは、PCは5年以上の長期使用が前提になっていそう、ということ。そのなかでリユース品を使用するのだから、当然その信頼性が一番気になるところの様子。そんななかで、およそ3割の人がリユースPCの購入経験がある、というあたり、リユースPCが市民権を得つつあるのかというところか。
確かに、購入価格が新品に比べ安いあたりから、長期使用前提の考え方も変わってくるだろう。またリユースPCを使用する層のリテラシーなども気になるところか。
とにかく、このような形で市民権を得つつあるリユースPC。買うのも然り、買う人を考慮するのも然り。皆さんのビジネスにおいても考慮できはしないだろうか。
出典:リングロー株式会社 “新品志向65%、それでもリユースPCに広がる潜在需要―― 安心・保証があれば選びたい人40% ――”
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