20年ぶりに新紙幣が発行される。発行開始が予定されている2024年7月3日が迫る中、新紙幣に描かれている人物や新紙幣に関する豆知識を復習しておこう。
🔳2024年以来、20年ぶりの改刷
いらっしゃい!
QR決済やクレジットカード決済などが一般的になり、紙幣や硬貨に触れる機会が減っている中、2024年7月3日より新紙幣が発行される。2004年以来、20年ぶりのことだ。改刷の大きな目的はにせ札の防止。偽造させないために新しい偽造防止技術を加え、デザインも一新する。新しい紙幣では、渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の肖像がデザインされる。
ところで、紙幣の表と裏を見分けられるだろうか?
今まで発行されたお札の表裏の区別は、主模様がある面が表、その反対側が裏。もっとも、財務大臣が日本銀行法に基づいて、発行するお札の様式を定める告示を官報にする際に表裏が明示される。この告示で「表面」と表示された面が正式に表面となる。現在の1万(10000)円札、5000円札、1000円札では肖像のある面、2,000円札では守礼門の図柄のある面が表となっている。
この記事では新5000円札を紹介する。
表面は津田梅子の肖像、裏面は「フジ(藤)」の花。古事記や万葉集にも登場し、古くから親しまれている花が描かれている。表面の津田梅子は紙幣に描かれた3人目の女性。最初の女性は神功皇后(じんぐうこうごう/1円札)、2人目は2004年に発行され、現在も使われている5000円札の樋口一葉となっている。「意外に少ない」と感じた方もいるだろう。
日本銀行のホームページより
国立印刷局のHPでは、津田梅子は以下のように紹介されている。
🔳津田 梅子(つだ・うめこ/1864~1929)
東京出身。日本の女子教育家。女子英学塾(現・津田塾大学)の創設者。
幕末の農学者で、江戸幕府の外国奉行支配通弁(通訳官)を務めていた津田仙、初子夫妻の次女。1871年、6歳の時に日本最初の女子留学生として岩倉遣外使節団と共に渡米。ワシントン近郊のジョージタウンに住むランマン夫妻の元に約11年間滞在し、17歳で帰国。華族女学校教授に就任します。
女性の地位を高めるために自分自身の学校を作りたいと願う梅子は再度留学を決意。1889年、再渡米し、ブリンマー大学で生物学を専攻。その際に執筆した論文が英国の学術雑誌に掲載されたため、「欧米の学術雑誌に論文が掲載された最初の日本人女性」と言われている。1892年に帰国。華族女学校、女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)で教鞭を執った後、1900年、女子英学塾を創設。生涯を通じて、女性の地位向上と女子高等教育に尽力しました。
この肖像の年代は、女子英学塾(のちの津田塾大学)を創立した年齢であり、津田梅子の教育者としてのキャリアが確立した年代である30歳代の写真を参考として描かれました。
ありがとうございました!
参照:
https://www.npb.go.jp/ja/n_banknote/shokai/
https://www.city.fukaya.saitama.jp/soshiki/hisho/hisho/tanto/koho_pr/1554765551816.html
https://youtu.be/LWMt3zcrK00
※「お得な還元キャンペーン」に関する記事は以下より
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