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『東京コーヒーフェスティバル2023』にコーヒー好きが集合!! 美味しいコーヒーで世界旅行

2019年の秋以来となる『東京コーヒーフェスティバル』(主催:NPO法人Farmers Market Association)が10月21、22日に国連大学(東京都渋谷区)で開催された。「コーヒー屋さんによるコーヒーのお祭り」である。個性豊かなコーヒーショップが盛り上げたフェスティバルの模様を紹介する。

🔳喫茶由来のカルチャーが世界へ広がる

 いらっしゃい!

 東京コーヒーフェスティバルは2015年に「1杯のコーヒーの裏側にいる人々(生産者やロースター、バリスタ)の活動を世に広めるとともに、これからのコーヒーと『お茶する文化』を考えるべく」始まった。
新型コロナウイルスの影響もあって4年ぶりの開催となった今回のコンセプトは『JAZZ KISSA is the Origin of Craft Coffee Shops in Japan.』。「アメリカ西海岸発祥の『Blue Bottle Coffee』の創始者であるジェームス・フリーマンが日本の喫茶シーンに影響を受けているように、1杯のコーヒーを丁寧にドリップする喫茶由来のカルチャーは世界に広がっています。
 2019年秋から4年を経て再開するTCF(東京コーヒーフェスティバル)では原点に立ち返り、各地で活躍するインディペンデントなコーヒーショップを誘致します。様々な産地の個性豊かなコーヒーが一同に会します」とホームページはある。

▲飲み比べセットのミニマグカップ

 さて当日、事前予約チケットを入手できなかったため、「飲み比べセット(ミニマグカップ/5杯分のコイン+ ZINE)」(2,500円)を受付で購入して会場に入ると、コーヒー愛好家の熱気で溢れていた。若い人から年配の方、まさに老若男女問。DJブースから流れる音楽に耳を傾けながら、思い思いにコーヒーを楽しんでいた。

🔳コロンビアとパプアニューギニアをテイスティング

 最初に訪れたのは『Pharos Coffee』(ファロスコーヒー)。2019年に台湾で設立された焙煎ブランドであり、2022年11月には東京の神保町に店舗をオープンしている。「各コーヒー豆のユニークな特性を引き立て、コーヒーが本来持つ花の香りやフルーティな風味を最大限に活かすため、浅煎りの焙煎法を採用しています」というお店の方におススメを尋ねると丁寧に教えてくれ、コロンビアを試す。全部を味わえたわけではないが、紹介カードとにらめっこしながら「あー、そういうこと」と通ぶってみた(笑)。

▲スタートは『Pharos Coffee』(ファロスコーヒー)


 なお今回のリポートでは、私はコーヒーの専門家ではないため、味の解説は極力避けたい。皆さんの舌にお任せしたい。

 2杯目として『ETHICUS』(エートス)を選択。静岡県内に3店舗を展開し、「焙煎士が原産地に足を運び、厳選した生豆を自家焙煎した新鮮な珈琲をお楽しみいただけます」というこだわりを持つ。「生豆に近い浅煎りならではの新鮮さを大切にしています」ということだが、今回はパプアニューギニアの『WANTOK』を深煎りしたドリップコーヒーを試飲。種類にもよるのだろうが、パプアニューギニアのコーヒーは「酸味が強くなく、優しくフルーティ。クセも少ない」らしく、納得の口当たりだった。

▲静岡県内で3店舗を展開する『ETHICUS』(エートス)

 2杯飲んだところでお口直し。『SR ice cream』の『やきいもアイス』をいただくと予想以上に濃厚、しかも美味しくて驚いた。なお、神保町の店舗ではコーヒーも提供しているとのことだ。

▲『SR ice cream』の『やきいもアイス』


🔳ホンジュラスからグアテマラへのコーヒー旅行

 3軒目はキッチンカーでコーヒーを提供していた『SOIL Setoda KURA』へ。広島県の生口島に居を構える同店は、アメリカ・ポートランドで発足した『Overview Coffee』の焙煎所を初めて設置したことでも知られている。『Overview Coffee』とは、地球温暖化の抑制に対して最も効果的な農法と言われるリジェネラティブ・オーガニック農法(注1)で生産された豆を中心に扱うコーヒーブランド。『しおまち商店街活性化プロジェクト』にも参画している『SOIL Setoda』に関心のある方はぜひ、調べてみてほしい。

注1:リジェネラティブ・オーガニック農法:不耕起栽培や輪作、合成肥料の不使用等を通じ、農地の土壌を修復・改善しながら自然環境の回復を目指す農業。健康な土壌はより多くの炭素を吸収することから、気候変動の抑制に有用と考えられている

▲リジェネラティブ・オーガニック農法を採用する『SOIL Setoda KURA』

 最後は、停泊所や発着所という意味のBERTHを冠した『BERTH COFFE』へ向かう。エルサルバドルやエチオピアもあったが、グアテマラのコーヒーをチョイス。「生産者やロースター、バリスタとコーヒーに関わるすべての人の想いを重ね、行き交う人々へ一杯のコーヒーを届けたいという思いが詰まっています」というコーヒーで締めくくった。

▲『BERTH COFFE』のBERTHは停泊所や発着所を意味

 コーヒーをよく飲むほうだと思うが、味にこだわるタイプではない。しかし、東京コーヒーフェスティバルのように飲み比べできると、違いがよく分かった。また、本来の店構えではないにしても、各店舗のこだわりや魅力を感じられるのが同フェスティバルの楽しさ。それぞれにこだわりや魅力があるということは、コーヒーの楽しみ方もそれぞれということだろう。味にこだわってもこだわらなくてもしいのだろうし、会場の方々も各々の楽しみ方でいい時間を過ごしているように見えた。

 ありがとうございました!

🔳参加ショップ

【両日出店】
Allpress Espresso Japan (東京都) / Appartement (熊本県) / Coffee Base KANONDO (京都府) / COFFEE LONG SEASON (大阪府) / Coffee Supreme (東京都) / CORSICA COFFEE DEVELOPMENT (香川県) / COYOTE (京都府) / DEAR ROAST (山口県) / ETHICUS (静岡県) / FILTER SUPPLY (福岡県) / fumizukicoffee (宮城県) / Gluck Coffee Spot (熊本県) / haiz coffee roastery (富山県) / HIBI COFFEE (大阪府) / IFNi ROASTING & CO.(静岡県) / IMOM COFFEE ROASTERS (愛知県) / little flower coffee (愛知県) / Nana Coffee Roasters (タイ) / Overview Coffee Truck (広島県) / PHILOCOFFEA (千葉県) / TAKAMURA COFFEE ROASTERS (大阪府) / TRUNK COFFEE (愛知県) / コーヒーショップ ミハル (静岡県) / トーコーヒー (徳島県) / 蜃気楼珈琲集団 (東京都)
【10月21日(土)】
AKHA AMA COFFEE JAPAN (東京都) / ALL SEASONS COFFEE (東京都) / BERTH COFFEE (東京都) / BREATHER COFFEE (神奈川県) / G☆P COFFEE ROASTER (東京都) / kopikalyan (Jakarta, Indonesia) / medium (神奈川県) / MIA MIA (東京都) / Pharos Coffee (Taipei, Taiwan) / Sedai Coffee & Roasters (東京都) / Seven Years Coffee (東京都) / Swell Coffee Roasters (東京都) / ベルヴィルブリュルリートウキョウ (東京都)
【10月22日(日)】
Bar×Bar×Bar WATARASE (栃木県) / BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK (東京都) / BOTTA COFFEE (東京都) / FINETIME COFFEE ROASTERS (東京都) / HSKWKF (埼玉県) / Roast Design Coffee (神奈川県) / SHIKISHIMA COFFEE FACTORY (群馬県) / Single O Japan (東京都) / SIRCLE COFFEE ROASTERS (東京都) / SR coffee roaster (東京都) / unplugged coffee stand (東京都) / WAKAYAMA COFFEE MARKET (和歌山県) / WOODBERRY COFFEE (東京都)

参照:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000101226.html
https://tokyocoffeefestival.co/
https://setouchifinder.com/ja/detail/38504
https://soilis.co/locations/setoda/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000070170.html

写真提供(タイトル):PR TIMES

『東京食肉市場まつり』の記事は以下より

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