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【経営】街のカフェで倒産が急増。コロナ禍を上回るハイペースで過去最多になる勢い

🔳コーヒー豆の値上がりを転嫁できず、街のカフェで倒産が急増

帝国データバンクは「カフェ(喫茶店)」の倒産発生状況について調査し、分析結果を「『カフェ(喫茶店)』倒産動向:全国企業倒産集計2023年7報」として発表。過去最高を更新しそうな勢いで倒産件数が増えている。

◎調査方法
集計期間:2023年7月31日まで
集計対象:負債1000万円以上法的整理による倒産
調査機関:株式会社帝国データバンク

 街のカフェで倒産が急増している。2023年に発生した「カフェ(喫茶店)」倒産は、7月までに44件となっている。2022年通年の34件をすでに上回っており、外出自粛や在宅勤務の急拡大で需要が急減したコロナ禍(2020-21年)の水準も超えた。このペースが続けば、過去最多だった2020年(68件)を超える可能性がある。

 足元では、カフェの需要は徐々に回復している。近時は外出制限の緩和や対面への回帰からサラリーマンの休憩、商談利用なども増えてきたほか、デリバリーサービスやテイクアウトの利用も定着した。家計調査などを基に1世帯(2人以上)のコーヒー「購入杯数」を推計すると、23年は平均で1月当たり1.6杯となっている。コロナ禍前の19年に並び、利用回数が戻っている。

食品値上げの記事は以下より

🔳アラビカ種の価格は2倍以上に高騰

 こうした環境にもかかわらず、カフェの倒産が相次ぐ背景には、原材料、特にコーヒー豆の価格高騰が影響している。国内に多く流通しているアラビカ種の価格は、2022年平均で1キロ700円を超え、300円台で推移したコロナ禍前に比べると約2倍に高騰した。さらに食材価格や電気、そしてガス代、アルバイトなどの人件費も上昇している一方、提供するコーヒー1杯への価格転嫁は遅れており、利益が出しにくくなっている。

 もともと客単価が低く、回転率も良くない上、大型チェーンや周辺のカフェとの競合から大幅な値上げが難しい。そうしたことが、物価高に耐えきれる経営体力に乏しかった中小零細が多い街のカフェで倒産が増加している要因となっている。大手チェーンでは、メニューの高付加価値化や居心地の良い空間への改装などによって攻勢を強めており、厳しさが増す経営環境において中小カフェの淘汰がさらに進む可能性がある。

引用元:PR TIMES(https://prtimes.jp/

クリーニング店倒産数に関する記事は以下より

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