こんにちは。株式会社マックスサポートのメディア担当・橋井です。
お店をオープンして、チラシや雑誌の広告を出してみたけど、あまり集客効果が得られず、費用対効果が見合わず辞めてしまったという経験はありませんか?
今回は、長期的な集客を目指しながら効率よく活用できるデジタル広告の活用法を紹介します。とりわけ競合が多いと言われている美容室にデジタル広告が適している3つの理由を解説したいと思います。
■美容室は競合店が多い?
近年、美容業界の競争がますます激しくなっています。特に、美容室の店舗数は年々増加しており、2023年度のデータによると全国で美容室は約27万店、11万店の理容室よりも2倍以上も多くなっています。(出典:厚生労働省 令和5年度衛生行政報告例の概況)
美容室の店舗数は国内の旅館やホテルの数を大きく上回っており、約5倍。厳しい競争にさらされる以上、優れたサービスが求められるのはもちろんのこと、立地や知名度が重要になります。
【美容室の顧客数】
では、1店舗あたりの必要な顧客数を推定しましょう。
1日あたり8時間営業、1人あたり1.5時間の施術時間とします。1日に施術できるのは5人くらい。年間300日営業すると、1500人のお客さんを施術できることになります。すべてがリピーターであり、3ヶ月に1回の割合(年4回)で来店すると、375人の顧客(1500人÷4回)がいればいつもフル回転ということになります。
【美容室の潜在顧客数】
では、日本の人口から1店舗あたりの美容室の潜在顧客数を推定してみましょう。
15歳未満と65歳以上を除いた、4,705万人を美容室の潜在顧客と想定。(出典:2023年12月「人口推計」総務省統計局より)
人口密度などを度外視して日本全国の4,705万人を約27万店舗で分けると、1店舗あたりの潜在顧客数は約174人となります。先程の仮説においてフル稼働でなはなく、1日3人の来客にしても225人の顧客(3✕300÷4)が必要になるのですから、厳しい競争にさらされていると言っていいでしょう。となれば、いいサービスを提供し、サービスの良さを理解してもらうための工夫が必要になります。
【埋もれないためにはアピールが必須】
競合店が多い美容室は、広告をうまく活用しなければ埋没してしまう可能性が高くなります。人通りの限られた住宅街にある店舗はもちろん、人目につきやすい好立地にある店舗でも集客の工夫が求められます。
【認知度を広めて生き残ろう!】
広告には集客だけではなく、認知度を広める効果もあります。競争が激しい業界で生き残るには、「知ってもらうこと」を意識することがポイントです。
■アナログ広告にはないデジタル広告の魅力
アナログ広告との違いを比較しながら、デジタル広告の特徴を探っていきましょう。
・アナログ広告とデジタル広告の特徴
アナログ広告とは、地域密着型の広告手法です。紙媒体のポスターやチラシ、看板などが該当します。これらは、狙ったエリアの人々に訴求できる一方、ターゲットの絞り込みは不得手。また、広告内容を変更したい場合は物理的な作り直しが必要となり、お金と時間がかかることもあり、柔軟な対応が困難です。
デジタル広告とは、デジタル技術を利用した広告の総称です。Webメディアやアプリ、動画配信や音楽配信のストリーミングなどに配信され、テキスト、画像、音声、動画など多彩なフォーマットがあります。最大の特徴はターゲットを絞り込めることです。
■美容室にはデジタル広告が欠かせない3つの理由
デジタル広告の活用法を交えながら解説していきます。
1.費用対効果が高い
デジタル広告の最大の魅力は、お金を払った分だけ確実に届けたい層へ広告を出すことができます。ユーザーの興味・関心、年齢層、性別、住んでいる地域や過去の行動データを分析した上で、最適なタイミングで広告を表示します。来店する見込みのあるユーザーに絞ることができるため、デジタル広告は限られた予算の中でも、効果的に集客することが可能です。
たとえば、見込み顧客となるターゲットを狙って広告を配信する方法としてよく使われているのが「ターゲティング広告」です。ヘアケアに関するWebサイトを閲覧・商品を購入した感度の高いユーザーに対して広告を配信することができます。
地域密着型であるアナログ広告では、エリアの指定はできてもターゲット層は選べません。デジタル広告を打たない競合店に対して認知度に関して大きな差をつけられますし、サービスを求める方に店舗の持ち味をアピールできるためにより良い結果が期待できます。
2.競争に勝ち抜くための差別化ができる
美容室にとって、デジタル広告を活用することは競争に勝ち抜くための差別化が図れることは大きなメリットです。特に、多くの美容室が同じエリアに密集していると、立地やサービス内容だけでは差別化が難しい場合があります。Googleの検索エンジンやSNS広告、動画広告など、店舗の顧客に合う最適なメディアを選び、ニーズに合わせた広告を出すことで競合店との違いをアピールできます。
特定の地域に配布するアナログ広告よりも広範囲での認知度を高められ、より良いサービスのためなら遠出も厭わない方々を集客できます。
3.リピーターの定着に繋がる
リピーターの定着は美容室の経営を支える重要なポイントです。デジタル広告は、ターゲティング精度の高さを活かして、初回来店の顧客に対し再度アプローチすることが可能。次回の予約を促進してリピーター向けの戦略をデジタル広告で効率的に実行できます。 また、配信結果を数値化できるため、表示回数やクリック数など、どの広告が効果的であったのか詳細なデータを元に広告の内容や範囲を変更できます。戦略を練り長期的に広告の運用ができる点もアナログとは比べ物にならないほど柔軟性に富んでいるのです。
■まとめ
美容室のように年々店舗数が増加し競争が激化している業界では、効率的な配信方法を活用することが重要です。限られた予算の中で、ターゲットを絞り込んで届けたい層に確実にアプローチできるデジタル広告は、費用対効果が高く、競争が激しい美容業界でも差別化を図る大きな助けとなります。また、継続して広告運用をすることでリピートを促せ、長期的な集客を支えてくれるでしょう。
次回は「美容室にオススメのターゲティング広告3選」をご紹介いたします。上記の見込み顧客をターゲットにした「ターゲティング広告」の種類について解説し、それぞれの特徴を探っていきます。あなたの美容室にぴったりなデジタル広告を見つけるためのヒントになれば幸いです。お楽しみに!
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