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コラム

【連載⑪】店舗運営していればみんなやってる。「ダイレクトマーケティング」について

先日、こちらの記事にて紹介したマーケティング用語の認知度に関するお話。インフルエンサー以外の用語の認知が極めて低い結果となっていました。

ところで、この中に店舗運営されているみなさんであれば必ずと言っていいほど行っている、とても価値のあるものがあったこと、お気づきでしょうか?? 今回お話するのはその、必ずと言っていいほど行っているもの、について。価値のある「ダイレクトマーケティング」に関するお話です。

ダイレクトマーケティングとは?

そもそも「ダイレクトマーケティング」とは一体、どういうものなのでしょうか? 

ダイレクトマーケティングとは、企業が一人ひとりの顧客と直接コミュニケーションをとりながら購入を促すマーケティング手法です。

引用:LINEヤフー for Business

ここでは企業という言葉を用いていますが、要は事業を行う事業体が顧客一人ひとりとコミュニケーションをとりつつ、自身の商品・サービスの購入を促す行為、という理解でよいでしょう。

ここまでの説明で、もうお気づきでしょうか? そう、店舗運営されている方であれば、自店のお客さまとコミュニケーションをとりながら、日々売上向上を目指していることと思います。すなわち、店舗運営されているみなさまが日々行っている行為そのものが「ダイレクトマーケティング」である、といえるのです。

店舗運営者にとっての「当たり前=ダイレクトマーケティング」が、もてはやされる理由

では、店舗運営するみなさんが毎日行っている「当たり前」の行為が「ダイレクトマーケティング」という言葉としてもてはやされる、その理由はなんでしょうか。
筆者が考えるに、理由として以下の2つが挙げられると考えています。

  • 一顧客と接点を持ち続け、販売活動を行う行為そのものが難しいこと
  • 顧客の生の声=情報の中には、目標達成に向けた確度の高い情報が詰まっていること

前者については、いままでに営業職に従事した経験のある方なら理解も速いかと思います。どの会社においても営業部門に割かれるリソースは多いことと思いますが、これは一顧客と接点を持ち続け、販売活動を行う行為が非常に難しいから。だから、「それができること=価値」なので、リソースをかけてでも行うわけですね。

後者については、販売するモノやサービスが売れても売れなくても、それぞれの理由が存在します。その理由となる確度の高い情報を提供してくれるのは、他でもない顧客ですよね。その情報が欲しい、その情報に価値があるからこそ、それを実現する手法となる「ダイレクトマーケティング」がもてはやされる、と考えています。

店舗運営者にとっての「当たり前」を「ダイレクトマーケティング」として活かす方法①価値を意識する

さて、ここまででみなさんはすでに日々当たり前に「ダイレクトマーケティング」を行っている、と述べました。ところでみなさん、その価値ある行動を行っている、という実感はありますでしょうか?? この実感が「無いな」とお思いの店舗運営者の方は、せっかくの価値ある行動を一部ムダにしている可能性があります(単に言葉を知らなかった、というだけなら問題なしです!)。

経験上、この意識するかしないか、というのは非常に重要だと私個人は考えています。当然、「意識しない=無意識の状態」ならば、どんなに価値のあるものが目の前にあろうと、それも意識できないわけですからね。

もちろん、感覚的に価値あるものを取捨選択できている(いわゆる経験則)場合もありますが、意識するとしないとではその精度には違いが生まれると考えています。

店舗運営されているみなさんにおいては、日々の活動そのものが、ビジネス上一般的にとても価値のあることなんだ、ということをまずは意識してみてください。

店舗運営者にとっての「当たり前」を「ダイレクトマーケティング」として活かす方法②価値=情報を整理して使える状態にする

ご自身が行っていることの価値を意識することができたら、次に行うべきはその価値を最大化すること。そのために行ってほしいことは、価値ある活動のなかから集まる情報を整理して、自身の店舗運営に役立てる。そのための準備をしておくことをおススメします。

たとえば飲食店を営む方であれば、お客さまが「おいしい!」と言ってくれた。これは店舗の商品に対する評価ですね。たとえばその評価に、

  • おいしいと言ってくれた方はどんな方なのか?(想像でもOK)
  • 商品のどこを気に入ってくれたのか?

こういう情報を添付しつつ、まとめておく。これを行うだけで、ある一定の数以上の情報が集まった段階で、自身の店舗、自身の店舗の商品に対する客観的な評価となり、自分の店舗の売上向上に向けたサポートをしてくれるはずです。これこそが「ダイレクトマーケティング」そのものなのです。

もちろん、整理するわけなので。評価であれば

  • 店舗の商品への評価
  • 店舗の雰囲気への評価
  • 店舗の店員さんへの評価

など、店舗が提供しているサービスをある程度の細かさで分けつつ、整理するとよいかと思います。

もちろんそれ以外でも、他に行っている店舗のお話などが入手できれば、それはそれとしてまとめておくとよいでしょう。

最後に

ダイレクトマーケティング、実は店舗運営されているみなさんが普通に毎日行っていること、というお話。いかがでしたでしょうか。

個人的な話で恐縮ですが、私がいるネットサービスの世界では、お客さまとの接点はすべて顔の見えない状態での数字のみ。グループインタビューなどをしない限り、数字の理由の部分、お客さまのリアルな声は数字から類推するしかない状況です。だからこそ、日々お客さまの顔を見ながら、ひとつひとつの声に向き合っている店舗運営のみなさんを、うらやましく感じています。

そんな価値ある毎日を、より価値のあるものに昇華させて、お店の運営の一助としていただけると幸いです。

ご精読、ありがとうございました!!

◆著者プロフィール◆
SUKESAN/著名メッセンジャーアプリの立ち上げに携わるなど、多くのWEBサービスの立ち上げからサービス成長までを担ってきたプロデューサー。WEB業界歴は20年以上。今は住まいを台湾に移し新たなビジネスの可能性を模索中。趣味:ロードバイク

※SUKESANNの台湾リポートは以下より

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