一体どこまで続くのか、という物価高。周りを見れば、手に取る物すべてといっていいほどの物が、 数年前から値上がりしているではないか。そんなご時世にあって、それを逆手にとりうまく利用したプロモーション・サービス提供をしている事例を見つけたので、ここで紹介したい。
いつもならここで出典元を紹介するのだが。今回は、おそらくは、出典元の真意に触れる、ネタバラシ的内容になるので出典元は伏せる(大前提、ビジネスだもの、善意だけでは立ち行かない。そういう真意はあって然るべきだ、と筆者は考える)。
さて、その内容であるが。物価高の時代背景と結び付け、お客様に以下のようなサービスを提供するというもの。
- A. 館内で利用できる1,000円分の金券
- B. 送迎サービス
- C. 館内一部サービスの無料利用券
- D. 館内カフェでのドリンク・デザートサービス(平日限定)
なかなか太っ腹であり、利用者の立場からしたらうれしいはず。
さて、これを事業的観点で分解してみると
- A,D:金品、それに類するものの提供(有形)
- B,C:サービスの提供(無形)
となろうか。
後者のサービスについては、主なコストは人件費。なので、これを変えず、他のサービス等に影響の出ぬ範囲内(たとえば、あまり利用されていないサービスを使ってもらう等)でやり繰りできるなら、実質この対応に関するコストはないと判断できそう。
そして前者。これはコストはかかるが、プロモーション費の範疇に抑えられれば、相応のゲインのあるものとできる。事実、Dは平日限定。稼働や売上の少ないであろう平日の活性化のため、と割り切れる範囲内であれば、事業遂行上実りのあるものとできそうだ。
あとは見せ方。これらを皆の関心事である「物価高」に紐づけることで、ありがたみを醸成できそう。なかなかうまいと考える。
……と。すでに事業者の皆様におかれては考えられていることばかりかもしれないが、このような事例がもし何かのサポートとなることがあれば幸いである。
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