店舗を開業する上で欠かせないのがテナントの確保であり、不動産に関する知識。この連載では、不動産業界で長く活躍するSAWASANが基本知識を紹介する。
■確認すべき基本的な10項目
店舗事業を営む上で多くの人が契約を結ぶことでしょう。しかし、店舗や不動産の契約に慣れているいる人は多くないはず。「初めて」という方もいるでしょう。今回のコラムでは契約時に注意すべきポイントをキーワード形式で紹介します。
1.契約期間:
契約の開始日と終了日、および更新条件に注意しましょう。
2.家賃:
家賃の金額および支払い方法、滞納時の罰則などについて明確な取り決めがなされているか確認しましょう。
3.更新手続き:
契約の更新に関する手続きと期限を確認しましょう。自動更新や更新料の有無なども重要です。
4.使用目的:
店舗の利用目的に関する制限や制約があるか確認しましょう。例えば、業種制限や営業時間の制限がある場合があります。
5.敷金・保証金:
敷金や保証金の金額、返還条件、差し引かれるべき費用などについて詳細を確認しましょう。
6.サブリース禁止:
サブリース(部分的な賃貸)が禁止されていないか確認しましょう。
7.修繕責任:
修繕や改装に関する責任の所在や負担割合を理解しましょう。例えば、長期間の借り手による修繕責任がある場合があります。
8.解約条件:
契約の解約条件や違約金、事前通知期間などに注意しましょう。
9.共益費・管理費:
共益費や管理費の支払い義務、負担割合、サービス内容などを明確に把握しましょう。
10.法的規制:
物件に関連する法的な制約や規制、公共機関の承認などについて確認しましょう。
いかがでしたか? これらのキーワードに留意することで、店舗賃貸契約書に関する重要な事項を見逃すことなく対処することができます。参考にしてみてください!
◆著者の取得資格◆
国土交通大臣、登録証明事業(3)第28034号、不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、宅地建物取引士(埼玉)第045713号、FPファイナンシャルプランナー第30220347号、賃貸不動産経営管理士(2)第020666号
※SAWASANの連載2回目コラムは以下より
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