飲食店や小売店など、お店がホームページを持つことが当たり前となった昨今。ところで皆さん、お持ちのホームページ、うまく活用できていますでしょうか? 作ったけれど更新されずそのまま放置、というホームページも筆者はよく見かけます。せっかく作成したホームページが活用されないのは、大変もったいない!
この記事ではあらためて、ホームページの持つ有用性とその効果的な利用方法について、検索における評価など「少しだけ」専門的な知見もまじえながら解説します。
🔳飲食店における集客ツール、ホームページのメリット:表現自由度の高さ
飲食店における集客ツールとして、ホームページを持つ1番のメリットは表現自由度の高さにあります。集客に向けて、お店の魅力を表現する上ではSNSも効果的なツールとなりますが、『インスタグラム』なら写真や動画、『X』(かつての『ツイッター』)なら文章(短文)etc、各SNSの得意とする「表現手法=フォーマット」に合わせて魅力を「端的に」表現する必要があります。これがけっこう難しい。
一方で、ホームページは写真でも、動画でも、文章でも、載せたい情報を限りなく「無限に」載せることができます(無限にはならないのですが……汗)。ですからオーナー様のこだわりを、写真や、動画や、文章に込めて、それをホームページ上にて上手に表現することで、お店や商品・サービスの魅力をお客様に余すことなく伝えることが可能。その結果として、お店への集客に結びつくことが期待できます。
▲多様な情報発信方法があるが、ホームページは自由度が高いのが特徴(Anna/Pixabay)
🔳飲食店における集客ツール、ホームページの効果的な使い方:①ホームページで情報発信すること!
当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、ホームページの活用法として最も効果の見込める使い方は、とにかく「情報発信」することです。重要なのでもう一度言います。「情報発信」することです。
実は、かのGoogleさん、「Google検索の基本事項」という検索上位に表示されるための重要事項を公開しています。その中の、主なベストプラクティス、という項目に
サイトに関する情報を発信する
と明記しています。
googleさんが言っているわけなので、ホームページ上で情報発信すること、情報更新することがいかに重要かということが分かります。
🔳飲食店における集客ツール、ホームページの効果的な使い方:②発信する情報は、お店に関することならなんでもOK!
「そうは言ってもさ、お店の営業が忙しい中で発信する情報なんて作れないよ……」
こういう店主様も多いと思います。そうですよね、日々の営業が忙しい中、マメに情報更新するのはとにかく難しい。
(筆者も本業の傍らブログを書いたりしていますが、更新は滞り気味……)
ではそんな中、どんな情報を発信したらいいのでしょう。
これは、お店に関する情報であればなんでもOKです。季節の新メニューなど、メニューに関する情報。店休日等の営業情報。はたまた、店主様のその日の営業にかける思い、お客様に対する思い、その日の営業で感じたことetc……、お店に関することであれば、どんな小さなことでも構いません。
小さなことでも、ないとあるでは大違い。むしろどんなに小さな情報でも、それを積み上げることが大事なのです。どんなに小さなことで構いませんので、まずはホームページからお店に関する情報を発信する、発信し続けてみてください。
▲発信するのは「今日のランチ」など手軽な情報でもOK(Mekan abdyllayew/Pixabay)
🔳飲食店における集客ツール、ホームページの効果的な使い方:③ホームページを来店したお客様に見てもらう
ホームページの効果的な使い方。仕上げは、作ったホームページをお客様に見てもらうことです。せっかく作り上げた情報、発信した情報ですから、誰かに見てもらうという行動を積極的に行ないましょう。
幸い、お店にはお客様が存在します。店主様はお客様と直接コミュニケーションを取ることもできると思います。その機会を利用しない手はありません。ホームページの存在をお客様に伝える。伝えた上で、そのホームページを使ってもらうように促す。使ってもらえたなら、使った感想、見た感想を聞いてみる。
実は、先ほど紹介したGoogle 検索の基本事項に書かれている「サイトに関する情報を発信する」。これには続きがありまして、こう書かれています。
サイトに関する情報を発信する。自分のサイトで紹介しているサービスや製品について、同じような志向の人々と交流できるコミュニティーに参加しましょう。
ここで言う「自分のサイトで紹介しているサービスや製品について、同じような志向の人々と交流できるコミュニティー」って、お店そのものではないでしょうか。お店の商品やサービスを通じたお客様とのコミュニケーションに、ホームページの内容についてもまじえてみる。もし、こんな内容が欲しい、というご意見をいただけたなら早速ホームページに載せてみる。こうしたお客様との交流こそが、Googleがここで言っていることだと考えます。
※WEBサービスに長く携わってきた筆者からみると、お店がある、という環境ほどうらやましいものはありません。サービスの評価をいただけるお客様が、目の前にいるんですからね。
▲評価する人との距離が近いことを店舗事業者は最大限に活かしたい(Pexels/Pixabay)
以上が筆者の考える飲食店における集客ツールとしてのホームページの効果的な活用方法になります。みなさん、いかがでしたでしょうか? ご意見やご感想、またこんな話題を取り上げてほしいという要望等ございましたら、お伝えください。お願いいたします。
皆様のホームページが今以上に活用され、お店の集客に活かされることを願っております。ご精読ありがとうございました。
◆著者プロフィール◆
SUKESAN/著名メッセンジャーアプリの立ち上げに携わるなど、多くのWEBサービスの立ち上げからサービス成長までを担ってきたプロデューサー。WEB業界歴は20年以上。今は住まいを台湾に移し新たなビジネスの可能性を模索中。趣味:ロードバイク
※連載の2回目は以下より
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