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知っているようで知らないアンチョビとオイルサーディンの違い。しっかりと言えますか?

🔳アンチョビとサーディンの違いは調理方法にあり

現在の日本では一年中、食べたい物が手に入りやすく、「旬」というものをあまり意識しないもの。当企画では食べ頃を迎えている食材を紹介していきます。今回は梅雨時期から旬を迎えるイワシを紹介します。

いらっしゃい!

梅雨時期から初冬にかけて旬を迎えるのがマイワシですが、ウルメイワシの旬は冬。イワシの種類は実に多いため、種類ごとの旬を見極めれば年中楽しめ、魚好きを常に楽しませてくれる嬉しい存在なのです。一方、「足が速い」ことでも知られており、「鰯」というイワシの漢字はこのことに由来すると言われています(所説あり)。今回は知って得するイワシの豆知識を紹介します。

ところで、アンチョビとオイルサーディンの違いを言えますか?  一般的にイワシを材料とすることは共通していますが、製造過程が異なります。オイルサーディンが下処理したイワシをハーブなどの入ったオイルに漬け込むのに対し、アンチョビはイワシを塩漬けにしてからオイル漬けにします。

アンチョビ
▲塩漬けにしたイワシを使うのがアンチョビ

もう少し詳しく見ていきましょう。

アンチョビは多くの場合、カタクチイワシを使用。下処理したイワシを1、2カ月の間、塩漬けにしてじっくりと発酵させます。さらに、発酵したイワシをオリーブオイルなどに1週間程度、漬けたらアンチョビの完成です。発酵させることで魚の旨味が凝縮し、独特の風味を持つことになります。サラダやパスタに加えても存在感を放ってくれる食材です。また、長期保存できるのもアンチョビの長所と言っていいでしょう。

オイルサーディンを作る時には頭や内臓を取り除いたイワシ(主にマイワシやウルメイワシ)をオリーブオイルに漬けて煮ます。ただし油の温度が高いと揚げ物のようになってしまうため、低温(80~90度)を保つようにしてください。オイルには、お好みに合わせてタイムやローリエ、唐辛子やニンニクを入れるといいでしょう。アンチョビよりもマイルドな味わいのオイルサーディンはそのまま食べたり、あるいはサラダに入れたり、パンの間に挟んだりして食べます。

なお、アンチョビはニシン目ニシン亜科カタクチイワシ科の総称であり、サーディンはニシン目ニシン亜科ニシン科のうち、マイワシ属を含む6属の総称です。

🔳イワシに含まれる栄養素を解説

アンチョビやオイルサーディンで摂取できる主な栄養素は以下のようになります。

・タンパク質
イワシはタンパク質の優れた供給源。タンパク質は、筋肉や臓器の構築や修復、免疫システムの機能などに働き、体の多くの重要な機能に不可欠な要素である

・オメガ3系脂肪酸
オメガ3系脂肪酸とはEPAやDHAなど、体内のさまざまな機能にとって欠かすことのできない多価不飽和脂肪酸のこと。心臓病、脳卒中、癌などの慢性疾患のリスクを減らすのに役立つと考えられている

・ビタミンA
視力、免疫システム、生殖機能の向上に効果を発揮する

・カルシウム
骨を強く健康に保ち、骨粗鬆症のリスクを減らすのに役立つ

アンチョビとオイルサーディンはタンパク質やオメガ3系脂肪酸などを含み、栄養価の高い食品です。しかし、アンチョビは塩分濃度が高いことに留意して食べてください。

ありがとうございました!

監修/●●●●

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