鈴茂器工株式会社は、全国の20歳から69歳の男女400名の中から「年1回以上の外食利用をする」と回答した344名を対象に飲食店の人手不足に関する調査2025を実施。前回は「人手不足の影響を感じる頻度」に関する部分を紹介したが、今回はロボット導入に関する意識を紹介する。
■ロボット導入に多くは賛成
テクノロジーの進展によっていろいろな作業をロボットがこなせるようになっている。飲食店であれば、配膳ロボットを目にする機会が増えている。また調理を行なうロボットも登場しているが、利用者は「ロボットの導入」をどのように捉えているのだろうか?
飲食店の機械化について聞いたところ、「賛成28.2%」・「どちらかと言えば賛成58.4%」と賛成派が86.6%となり、実に9割近くの外食利用者が飲食店の機械化に対して賛成のスタンスをとった。
飲食店の人手不足に関する調査2025【鈴茂器工】お客様が飲食店で感じる“人手不足”のシグナルとは?

賛成派のコメントを見ると、身近な店舗で機械化が進んでおり、タッチパネル等の端末操作やセルフ化の機器の扱い、配膳ロボットでのオペレーションに慣れてきており、問題なく受け入れられていると感じられるコメントが多く見られた。
飲食店の人手不足に関する調査2025【鈴茂器工】お客様が飲食店で感じる“人手不足”のシグナルとは?
一方で1割ほどの機械化反対派のコメントは、料理そのものには人の温かみが欲しいという意見と、店舗スタッフとのコミュニケーションを求めるコメントが見られた。
このような点からも、全くスタッフのいない全自動の機械化された飲食店への抵抗は感じるものの、人手不足の解消にむかう飲食店の機械化で、人と機械が共存できるような飲食店への抵抗は少ないものと感じられ、期待が持てる結果となった。

最後に「機械化(マシンや機器・ロボット・システム・端末など活用)できたら良いと思うこと」に関する回答も紹介しておこう。

確かに、今回のアンケートではロボット導入に対するアレルギーのようなものがあるという結果にはなっていない。が、「調理は機械主導ではなくスタッフがいい」、「商品やメニューなどの詳細を聞きたい時、料理の解説をしながらの配膳など、温かみのある接客がほしい」という声もあったと紹介されていた。食事には空腹を満たすという面だけでなく、時間や空間を楽しむ面もあるだけに、店のカラーに合わせてロボットは導入すべきなのだろう。
◎調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年1月17日
調査対象:20~69歳の男女 400名
※内年1回以上外食利用者344サンプル ※内飲食店/外食業での就労経験者145サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が 100%にならない場合があります。
※「店舗のDX」に関する記事は以下より
コメント