🔳デジタルサイネージ掲出にはメリットがある
くまモンのラッピング列車、そして東シナ海や八代海に広がる海岸線を堪能しながら食事も楽しめる観光列車『おれんじ食堂』など、観光客に人気の『肥薩おれんじ鉄道』。熊本県八代市と鹿児島県薩摩川内市を結ぶ同鉄道の全28駅29カ所にデジタルサイネージが導入されました。
地方路線がデジタルサイネージを導入することには以下のような3つのメリットが考えられます。
①利用者の利便性向上
今回の導入で得られる最大のメリットは利用者の利便性向上です。デジタルサイネージの導入により、遅延情報や乗り場の変更などをリアルタイムで知ることができるようになります。利用者のストレスの軽減、鉄道会社への信頼度の向上が期待できます。また、デジタルサイネージでは地域の情報やイベント掲載、鉄道会社から利用者に向けてメッセージを発信することも可能です。地域住民や利用者とのコミュニケーションが促進され、地域コミュニティーの活性化につながります。
▲デジタルサイネージであれば、手軽に内容を変更できる
②駅員の負担軽減による省力化・効率化の実現
駅員の負担が軽減できます。これまでは駅員が運休のお知らせなど、各種伝達事項を張り紙で掲示していましたが、肥薩おれんじ鉄道は半数以上が無人駅。駅員が車で周ってすべての駅に掲出していくのは時間もかかり、駅員の大きな負担となっていました。しかし、デジタルサイネージでは運行状況や遅延情報のお知らせ、乗り場の変更などを本部から配信できてリアルタイムに表示可能。駅員の負担を大幅に削減できて効率化と省力化にもつながっています。
③地域メディアとして広告収益を確保
デジタルサイネージのコンテンツの一部を地域の企業や飲食店、地元の観光地などに広告スペースとして提供しています。これによって広告主は鉄道の利用客や観光客にターゲットを絞り、場所と時間も特定した広告を掲出できます。観光客以外の利用者が少ない地方路線にとって広告収入という新たな収入源が期待できます。
▲駅のデジタルサイネージには即時性と広告収益というメリットがある
デジタルサイネージの導入は、人手不足や収益源の確保に悩む地方路線にとって大きな可能性を秘めた施策となります。さらに、大型連休や観光シーズンにおいても、一時利用者の利便性と満足度の向上につながります。地域住民や観光客とのコミュニケーションを促進し、地域コミュニティーの活性化を期待できるデジタルサイネージの活用は一層広まりそうです。
引用元:PR TIMES(https://prtimes.jp/)
コメント