最近、ショップの店頭だけでなく、陳列棚などの多くの場所で見かけるようになったモニターを通じた商品紹介や価格の表示。こうしたものはデジタルサイネージと呼ばれる。あまり耳にしたこともないであろうこの用語を解説し、メリットを紹介する。
🔳デジタルサイネージで売り上げをアップする
いらっしゃい!
デジタルサイネージという言葉をご存じだろうか? 電子看板とも呼ばれ、モニターなどを通じて映像や音を発して情報を伝えるものだ。店舗や顧客にカスタマイズでき、しかもインパクトのある方法で店舗と顧客がコミュニケーションできる手段でもある。
デジタルサイネージ導入の効果とメリットとしては以下のようなことが挙げられる。
・あらゆる環境下で視認しやすい
・動画を流せる
・表示する情報を簡単に切り替えられる
・手間やコストが抑えられる
・非日常的な空間を演出できる
・店舗での体験を向上
・エンゲージメントの強化
・顧客満足度の向上
・売り上げの増加
▲企業はさまざまなデジタルサイネージを使って興味を引けるようにしている
このような効果に対する認知が高まり、近年では多くの企業や店舗で導入されている。あるいは、存在感を発揮するには導入しない手はないと言うべきかもしれない。
デジタルサイネージには店内ディスプレイ、屋外ディスプレイ、そしてインタラクティブ・ディスプレイの3つのタイプがある。店内ディスプレイは、新商品の紹介や値引きの強調に、屋外ディスプレイは集客や販売促進に最適。インタラクティブなディスプレイは顧客がコンテンツと対話することでより没入感のある、記憶に残るショッピングを体験できるのが強みとなる。
また、デジタルサイネージは配信方法によってスタンドアローン型、オンプレミス型、クラウド型の3つに大別できる。小規模小売店舗事業ではネットワークを介さず、独立して映像を映し出すスタンドアローン型がメインになるだろう。導入コストと維持コストが最も安いため、ハードルも低い。
🔳効果的なデジタルサイネージをデザイン
小売店における効果的なデジタルサイネージをデザインするには、ターゲットとなる顧客を深く理解することが欠かせない。顧客のライフスタイルや行動を特定することでコンテンツを顧客の好みに合わせて調整できるからだ。デザイン性の高いデジタルサイネージを導入できれば、顧客を魅了し、有意義な体験を提供してブランドに対するロイヤリティーの向上や売上アップにつなげられる。飲食店であれば、メニューの写真や動画を見せることで「食べたい」と思わせられるだろう。
無論、ディスプレイを設置場所にも心を配りたい。人通りの多い場所や目線の高さに合わせて配置するのが基本的なポイントだ。
コンテンツは定期的に更新することで、ダイナミックで適切なものになる。その一方で、客を圧倒したり、混乱させたりしないよう、シンプルで一貫性のある表現に努めなければならない。
最後にデジタルサイネージで発信するコンテンツに対する基本ラインを説明しよう。
・シンプルを心がける
・関連性を保つ
・一貫性を保つ
・定期的に更新する
デジタルサイネージの導入事例の中には、ディスプレイの中に過剰な情報を入れてしまうケースが散見される。「よかれ」と思ったことなのだが、過剰な情報は顧客の混乱を招き、エンゲージメントを低下させかねない。適度な情報量に抑えるべきである。
また、目にした人の心に響く関連性も意識したい。言うまでもなく、「関係ない」と思わせるような情報は必要ない。また、セールスポイントが猫の目のようにコロコロと変わるようなコンテンツも顧客の信頼や共感を得られない。
以上のことに注意しつつ、コンテンツを「定期的に」更新することをお勧めする。「いつも同じ」では人の注意を惹きにくく、見てもらえなくなるからだ。
デジタルサイネージという字面から及び腰になる方がいるかもしれないが、多くの可能性を秘めた広告手段であることは間違いない。手書き看板の妙味も捨てがたいが、興味のある方は導入して集客力アップに取り組んでもいいだろう。
ありがとうございました!
※トイレの生活度合いが集客力に与えるアンケートの記事は以下より
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