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コラム

【連載⑬】飲食店の集客アイデアを探る②:定石の継続と「超」のつくほどのこだわりが成功の秘訣?(自社メディア掲載の事例より)


前回の記事では、当メディアにストックされている記事の中から、集客のアイデアとなりそうな事例をピックアップし紹介してみた。そして、ストックの記事はまだまだ存在する(これが1年の積み重ねの成果!)。というわけで前回に引き続き、今回も筆者の独断で目を引いた事例をピックアップして、その内容を紹介していこうと思う。

はじめにー飲食店への集客アイデアを、かのAIに聞いてみた

筆者は店舗運営や飲食店の運営については全くの素人。そんな私が今回の記事を書くにあたり、まず”かのAI”に集客アイデアについて問うてみた。その結果は、こうだ。

  1. オンラインプレゼンスの強化(ウェブサイトとSNSの活用、Googleマイビジネスの最適化)
  2. リピーターの育成(ポイントカードや会員制プログラム、顧客データの活用)
  3. 地域密着型のプロモーション(チラシ配布や地域イベントへの参加、地元メディアとの連携)
  4. 口コミの促進(紹介キャンペーン、レビューのお願い)
  5. 限定メニューやイベントの企画(期間限定メニューの提供、イベントやワークショップ)
  6. クーポンやディスカウントの提供(初回来店者向けクーポン、誕生日割引や記念日サービス)
※ChatGPT「飲食店の集客方法について教えてください」の回答より、トピックのみを抜粋

AIの示す回答は集合知の結晶。なのである意味、これらが飲食店集客における常套手段、「定石」と捉えてよいのだろう。

以下の記事はこの判断を前提に進めていく。

「売り」をSNSで発信。魅力を訴求しつつファンを獲得するこだわりのお店

今回ピックアップしたのはこちらの記事。前回同様、福岡のお店である(福岡にはおもしろいお店が多いのか??)

詳細は当該記事内容に譲るが、お店の売りはラテアートとオーダーメイドのケーキとのこと。オーダーメイドケーキはInstagram経由で、多い月で5つほど注文が入る看板商品なんだそうだ。

さて、ここで前段にてAIに問うてみた回答=「定石」を持ち込んでみる。

お分かりかと思うが、このお店はオンラインプレゼンスの強化をSNS(Instagram)でキチンとおこなっている。その結果として、看板商品であるオーダーメイドケーキはInstagram経由で多い月で5つも注文が入る、とのこと。ある程度のプレゼンスが確保※できているのは言うまでもない。

※フォロワー数が3,000を超えているとのこと。これはスゴイ!!

店舗集客の「定石」を愚直に継続し、経営を下支え

記事を読み進めるとこの店、他にも店舗集客の「定石」を愚直に継続していることが見て取れる。

さらに売上アップにつながったのは知り合いの画家の個展だ。個展をすると、その画家の紹介で個展のオーダーが入る循環で、売上は1.5倍ほどになる。多い時で月に2回ほど開催した。

オーナーの趣味が人を呼ぶ飛行機雲の下のカフェバー(@福岡)

つきあいのある飲食店とのコラボも企画。知り合いのうどん屋やサンドイッチ屋、カレー屋に商品を提供してもらうイベントを不定期に行っている。イベントを開催すると個展同様、売上は1.5倍に。互いの店を知ってもらえるいい機会にもなるし、売上も伸びる。

オーナーの趣味が人を呼ぶ飛行機雲の下のカフェバー(@福岡)

これはまさに「定石」の中の、イベント企画に他ならない。結果、売上が1.5倍になっているそうなので、詳しい内容を聞いてみたいと思うのは私だけではないだろう。

また、後者の飲食店とのコラボ企画については、おそらく同じ福岡の近隣のお店とのコラボレーションであろう。そうだとすればこのコラボ企画、同時に地域密着型のプロモーションにもなっていそうだ。

▲文中に出てくるオーダーメイドのケーキ

「超」のつくほどのこだわりで、飛行機ファンの心をつかむ⁈

このお店の面白いところは、単に「定石」を愚直に継続しているだけではないところ。オーナー様の趣味である飛行機への「超」のつくほどのこだわりが、このお店に込められているのだ。

空港付近で空き店舗を探したが、いい物件が見つからない。次に探したのが「飛行機の航路上」。飛行機が店の上を飛んでいれば、いつでも身近に感じられるからだ。不動産屋さんは、この条件に頭を抱えたという。

オーナーの趣味が人を呼ぶ飛行機雲の下のカフェバー(@福岡)

空港付近ならまだしも、「飛行機の航路上」にお店を出そうとは! 不動産屋さんがこの条件に頭を抱えるのもよく分かる。私だって、そんな話聞いたことがない。

一方で、飛行機ファンがこのストーリーを聞いて、思わず破顔する。そんなシーンも容易に想像できそうだ。

並行して、飛行機好きとしての投稿をしていたインスタの効果で、マニアのお客さんも全国から集まるようになった。マイレージを貯めるためだけに飛行機を利用する「マイル修行」で、毎週のように東京から来るお客さんもいる。

オーナーの趣味が人を呼ぶ飛行機雲の下のカフェバー(@福岡)

毎週東京からお店にやって来るお客様がいる、というのも納得のこだわりっぷりといえよう。

まとめ

お店の看板メニューやオーナー様の趣味への並々ならぬこだわりをSNSを通じて発信し続ける。

飲食店などとのコラボレーションイベントを実施し続ける。

お店のキラーコンテンツをオーナー様の「超」のつくほどのこだわりでしっかりと磨き上げつつ、SNSの活用やイベントの実施といった「定石」の継続により認知、集客につなげているこのお店。飲食店や店舗の運営に関しては素人の私から見ても、ノウハウの詰まったお店ではないかと考える。

今回の記事がお店の運営のヒントになることを期待しつつ、本メディアにはこのような記事がまだまだ収録されていることをここでアナウンスして、〆たいと思う。

※引用:オーナーの趣味が人を呼ぶ飛行機雲の下のカフェバー(@福岡) ※お店の学校、2024年7月15日掲載記事より

◆著者プロフィール◆
SUKESAN/著名メッセンジャーアプリの立ち上げに携わるなど、多くのWEBサービスの立ち上げからサービス成長までを担ってきたプロデューサー。WEB業界歴は20年以上。今は住まいを台湾に移し新たなビジネスの可能性を模索中。趣味:ロードバイク

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