2025年3月31日、経済産業省は2024年におけるキャッシュレス決済の比率を算出して公表した。比率は42.8%となり、4割だった達成目標をクリア。今後も達成目標である80%を目指して環境整備を進めていくという。
■『キャッシュレスビジョン』を知っている?
2018年4月に日本政府によって公表された『キャッシュレスビジョン』において、大阪 ・ 関西万博( 2025 年)に向けて、「支払い方改革宣言」として「未来投資戦略 2017 」で設定したキャッシュレス決済比率 40 %の目標を前倒しし、高いキャッシュレス決済比率の実現を宣言する。さらに将来的には、世界最高水準の80%を目指していく、とされていたのをご存じだろうか? 7年後の今、大阪・関西万博が開催され、キャッシュレス決済の比率は40を越えた。詳細は以下のようになっている。
2024年のキャッシュレス決済比率は堅調に上昇し、42.8%(141.0兆円)となりました。その分子の内訳は、クレジットカードが82.9%(116.9兆円)、デビットカードが3.1%(4.4兆円)、電子マネーが4.4%(6.2兆円)、コード決済が9.6%(13.5兆円)でした。
経済産業省
■キャッシュレス決済比率の算出方法
キャッシュレス決済比率は、以下の式に基づき、各出典の前年実績が公表された後に、キャッシュレス決済の推進状況を把握するための指標として、経済産業省において暦年のデータを用いて毎年算出・公表しているものです。
(出典)
※1 (一社)日本クレジット協会調査
(注)2012年までは加盟クレジット会社へのアンケート調査結果を基にした推計値、2013年以降は指定信用情報機関に登録されている実数値を使用
※2 日本デビットカード推進協議会(2015年まで)、 2016年以降は日本銀行「決済システムレポート」・「決済動向」
※3 日本銀行「決済動向」
※4 (一社)キャッシュレス推進協議会「コード決済利用動向調査」
※5 内閣府「国民経済計算」(名目)
※「飲食店におけるキャッシュレス決済比率」に関する記事は以下より
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