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コラム

【連載⑥】売上を伸ばしている飲食店がやっていること==WEB集客に向けたキーワード選定について(SEO)==


 WEB集客を考える際、SEOのお話とともによく出てくる言葉に「キーワード選定」というものがあります。お店を運営される皆様もあまりに聞きすぎて、なんとなーく聞き流してしまいそうな言葉かもしれませんが、これ、と~~~っても重要。
 一方でこのキーワード選定、「どうやればいいの?」と思われる方も多いはず。そこで今回はこのキーワード選定について、少々掘り下げてお話してみたいと思います。

1.WEB集客に向けたキーワード選定:ターゲットとするキーワードを選ぶ

 キーワード選定においては、まずWEB集客のターゲットとするキーワードを選びます。これは文字通り、自分たちのWEBサイトへの流入を狙うキーワードを選ぶ、ということです。
 SEO施策においては、まずこのWEBサイトへの流入を狙うキーワードを決定。そのキーワードに対して検索順位の向上や流入を狙った「施策=コンテンツ」を投入していきます。そして施策を打ったら、その数字がどのように変化しているのかをウオッチしながら、改善施策を打ち続ける。これがいわゆるSEO施策の流れです。
 もう1度繰り返すと、集客に向けたキーワード選定とはすなわち、WEBサイトへの流入を狙うターゲットとなるキーワードを決定すること。非常に重要な作業です。

(Quince Creative/Pixabay)

2.WEB集客に向けたキーワード選定:人々の興味関心と自分のお店の提供価値、その共通部分を明確化する

 では、このキーワードはどのようにして選べばいいのでしょうか? 選ぶ際に考慮すべき点としてまず、人々の興味関心と自分のお店の提供価値、その共通部分を明確化してみましょう。
 これ、どういうことかというと、ちまたでタピオカが大流行している時、あなたのお店がタピオカを使ったコンテンツ(商品)を出す意味があるかを考える、ということです。例えばあなたのお店がスイーツ店であれば、前向きに検討する価値がありそうですね。なぜなら、タピオカもスイーツの一種。「あなたのお店=スイーツ店の提供価値」との共通部分が大きそうです。
 でもあなたのお店がラーメン店だとしたらどうでしょうか。直感的に判断する限り、あまり意味はなさそうですよね。なぜならば、タピオカとラーメンには共通部分としてくくれる部分が見えにくいからです。そもそも、「タピオカに興味を持つ人の多くはラーメン店のお客様になり得るのか?」という疑問もあります。
 このようにして、ちまたの人々の興味関心と自分のお店の提供価値、その共通部分に着目してまずはキーワード選定をしていきます。

3.WEB集客に向けたキーワード選定:人々の興味関心と自分のお店の提供価値、その共通部分を掘り下げる

 前の項で、仮に「タピオカをターゲットに流入を狙おう!」と考えたとします。ではどうやって流入を狙いますか⁇ これを考えるのが「掘り下げる」という行為です。
 タピオカで言えば、タピオカのドリンクなのか、スイーツなのか。スイーツならば、洋菓子なのか、和菓子なのか。洋菓子なら、ケーキなのか、パンケーキなのか。はたまた、その内容にダイエット要素があったりするのかetc……。
 このようにして、どういう切り口でタピオカをコンテンツ化するのか、これを「人々の興味関心の有無と照らし合わせながら」掘り下げていきます。あくまで「人々の興味関心の有無と照らし合わせながら」です。
 ではこの「人々の興味関心の有無と照らし合わせる作業」はどう行なえばいいのでしょう⁇ 結論、ツールを使うとシンプルかつ明確に作業できます。一例として、タピオカに対する切り口の発見であれば『ラッコキーワード』で、「タピオカと入力⇒検索」した結果、出てきたキーワードを確認する。見つけた切り口に対する興味関心の有無であれば、『Aramakijake』といった検索回数を調べるツールでその大小を確認する。
 このように無料のツールを使用すると分かりやすいかと思います。例として挙げたツール以外にもいろいろなツールがありますので、ぜひ掘り下げの作業の際にいろいろ使ってみて見てください。

(janjf93/Pixabay)

4.WEB集客に向けたキーワード選定:実際に検索して「どんな競合がいるのか、ページの中身含め確認する」

 ここまでの作業でキーワードの候補を選べたら、最後にそのキーワードで検索。どういう検索結果が出てくるか確認します。この時に確認すべきは、以下のこと。

A:どういう競合が検索結果に出てくるか
B:その競合ではどういうコンテンツが検索結果に出ているのか

  ⇒特にタイトル、コンテンツ内の小見出しに着目し、コンテンツ内容の全体像をつかむ

 まずはこの2点に着目し、確認してみてください。そして競合に対し、「あなたのお店がそれ以上の価値を提供できるコンテンツを作れるか?」を自己評価します。
 Googleの仕様上、後発でコンテンツを出す際には、競合の二番煎じは通用しません。選んだキーワードに対して、今、検索結果に表示されたコンテンツ以上に価値あるコンテンツを出せなければ、あなたのサイトが検索結果に表示されることはありません。
 自己評価が難しいな、と思われた際には、選んだキーワードに対してあなたのお店がほかにない、オリジナリティーのあるコンテンツを出せるのか、を考えてみるのが良さそうです。Googleがこちらに記しているコンテンツの自己評価に関するチェックリストにも、独自性・オリジナリティーに関する項目が存在しますので、迷ったらここから確認することをおすすめします。

 以上、いかがでしたでしょうか。いろいろと偉そうに書いてしまいましたが、要はWEB上で「ちゃんと差別化された価値を提供できるキーワード=戦う土俵」を選びましょう、ということ。おそらくは「メニューの考案など、日々のお店の運営と考え方は同じじゃないかな?」とも思います。
 慣れないツールの話などもしましたので、初めは少々難しいかもしれませんが、うまく使いこなして今以上にWEBを集客に活用できることを願っております。

 ご精読、ありがとうございました‼

◆著者プロフィール◆
SUKESAN/著名メッセンジャーアプリの立ち上げに携わるなど、多くのWEBサービスの立ち上げからサービス成長までを担ってきたプロデューサー。WEB業界歴は20年以上。今は住まいを台湾に移し新たなビジネスの可能性を模索中。趣味:ロードバイク


※SUKESANさんの連載⑤は以下より

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