1000億円以上の経済効果が見込めるバレンタインデーの当日まで1カ月を切った。特別サービスを開始している方々も多いだろうが、迷っている方もいるだろう。【2月14日戦略】シリーズでは集客アップのヒントを紹介していく。第1回はバレンタインデーの成り立ちを探る。
🔳日本での普及開始はチョコレートの販売促進
いらっしゃい!
日本では、2月14日のバレンタインデーは「女性が男性にチョコレートを贈る日」と解されることが多い。1カ月後の3月14日はホワイトデー。男性が女性へお返しのプレゼントを贈る。日本記念日協会のホームページで2月14日を調べると、「女性から男性に向かって恋を打ち明ける日とされ、日本では愛の印としてチョコレートを贈る。この習慣は『メリーチョコレート』がチョコレートの販売促進のためのキャンペーンとして展開したのが始まりとされる」とある。
なお、バレンタインデーの経済効果は1000億円以上と算出されているが、近年、減少傾向にあるとも言われている。
🔳記念日が生まれた背景
バレンタインデーの起源には諸説あるが、今回は最も一般的と言えそうな説を紹介する。それは、クラウディウス2世(クラウディウス・ゴティクス。219年5月10日生まれ)がローマ皇帝在位時(268~270年)、キリスト教の聖人であるヴァレンティヌス(バレンタインは英語読み)の殉教を記念しているというもの。当時、クラウディウス2世は独身男性のほうが優れた兵士になると信じ、若い男性の結婚を禁止。バレンタインは反旗を翻したために死刑を宣告されたという。
むごたらしい言い伝えであるが、偉大な詩人であるジェフリー・チョーサー(1343年頃~1400年10月25日)が詩集『鳥たちの議会』の中でロマンティックに仕上げ、その後、バレンタインデーは祝い事として知れ渡るようになった。
🔳共同体を意識するために祝ってもいい
日本ではチョコレートを贈る日だが、「バレンタインデーは愛と愛情を表現する日」として広く祝われることも多い。カード、花、チョコレートなどが贈られ、「愛と情熱の象徴」となれる赤いバラが好まれるという。食事や旅行を楽しむ向きも多いようだ。また、友人、家族、同僚の間で「共同体を意識するため」にプレゼントを交換する流れもある。
いずれにしてもバレンタインデーは、事業者とすれば見逃す手のない記念日の一つ。祝い方にいろいろな形があるということは、参加の間口が広いことも意味する。バレンタインデーの特別メニューを提供するのは定番として、カードなどを贈り合った2人に特別サービスを提供するというのもありだろう。業態に合ったスペシャル・サービスを考案してみてはどうだろう。
ありがとうございます。
※お酒を飲みながら祝いたい方は以下の記事より
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