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【食中毒に注意!】鶏料理を作るときには細心の注意を払いたいカンピロバクター

暑い季節になると食中毒というキーワードが紙面を賑わすことが多くなる。飲食店の経営者としては耳にもしたくない単語かもしれないが、注意喚起のためにも農林水産省のHPに掲載されている情報を抜粋してリポートする。

■8月の発症患者数がトップ

 カンピロバクターによる食中毒は1年中、つまり季節にかかわらず発生しているが、やはり6月~8月あたりが多いと言っていい(下のグラフを参照)。やはり、これからの季節はかなり気をつけなければならないだろう。

カンピロバクターは、家畜の流産、胃腸炎、肝炎等の原因菌として獣医学分野で注目されていた菌で、ニワトリ、ウシ等の家きんや家畜をはじめ、ペット、野鳥、野生動物など多くの動物が保菌しています。
1970年代に下痢患者から本菌が検出され、ヒトに対する下痢原性が証明されましたが、特に1978年に米国において飲料水を介して約2,000人が感染した事例が発生し、世界的に注目されるようになりました。
ヒトや動物の腸管内でしか増殖しない、乾燥に弱い、通常の加熱調理で死滅するなどの特性を持っています。
また、数百個程度と比較的少ない菌量を摂取することによりヒトへの感染が成立することが知られています。

鶏料理を楽しむために~カンピロバクターによる食中毒にご注意を!!~

 なお、農林水産省のHPでは以下の予防ポイントを紹介している。

■ポイント1「しっかり手洗い!」

手洗い前の手は、菌がたくさん付着しています。
調理する前、調理中に生の肉を触った後、トイレに行った後、ペットに触れた後は必ず手を洗いましょう。

■ポイント2「調理器具は清潔に!」

まな板等の調理器具は、洗剤での洗浄に加え、熱湯や塩素系漂白剤で消毒し、よく乾燥させ、清潔にしましょう。

ポイント3「生の鶏肉を他の食材にくっつけない!」

調理時に生肉が他の食材(特に生で食べる野菜、果物等)と接触することを防ぐために、調理器具を分けるか、肉は最後に切りましょう。
生肉を保存する際は、汁漏れを防ぐため、保存袋等にいれ、他の食材と離して保存しましょう。

■ポイント4「鶏肉を洗わないで!」

肉を洗ったときの水がはねると、一緒に飛び散った食中毒菌によってキッチンや周りの食材が汚染される可能性があります。(ドリップが気になる場合は、キッチンペーパー等でふき取るようにしましょう。)

ポイント5「中心までしっかり加熱!」

鶏肉を調理する時は、お肉の中心部までよく加熱(中心の温度が75℃以上で1分間以上)しましょう。
中心が白くなるまでが目安です。

 農林水産省のHPにはより詳しい情報が掲載されている。知っている情報も多いだろうが、復習も兼ねてHPを訪れてみてほしい。

※出典:https://www.maff.go.jp/j/fs/campylobacter.html

※「賃貸契約における権利金と保証金の違い」に関する記事は以下より

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