割引よりもオマケを選ぶ⁉　台湾のお買い物事情

現在は、ネットを通じて海外の食生活やファッションの情報が簡単に手に入るようになっている。とは言え、「あなたの知らない世界」はまだまだある。事業に役立つかもしれない事象、あるいはそうとも言い切れない面白トピックスを紹介する！

「常識を疑う」姿勢こそイノベーションには必須etc……、常識を疑う姿勢についての論調は数多くあります。コラムと異なり、このシリーズでは日本の非常識が世界の常識、そんなリアルを紹介していきます。初回は台湾における「お買い物事情」について。

「買一送ー」、「買二送一」

　台湾の飲食店やスーパー、コンビニに行くと頻繁に目にするフレーズです。これ、意味は「一つ（二つ）買ったらもう一つプレゼントします」という意味。要は、「買う」の後ろの数字分買えば、「送る」の後ろの数字分その商品をプレゼントするよ、ということです。

　日本的に言えば、前者は50%OFF。後者は33%OFFですね。でも、特に飲食店やスーパー・コンビニではこういう値引きはあまり見ません。日本のコンビニクーポンでよく見る「●円引き」ってのも、ほとんど見ないなぁ～。

　一応これには訳があって、台湾は日本と異なり、親と同居していたり親戚一同近所に住んでいたり、ということが多いんですね。なのでまとめ買いへの需要がけっこう強いのです（なのでCOSTCO大盛況‼）。

　翻って、日本。核家族化が進んでますし、未婚率も高い。ましてや「ソロ●●」がブームになるお国柄、なかなかこういうの受け入れられないよー、と。

　分かります。でも、でもですよ。

　例えば、ランチメニュー1個頼んだら1人分サービス、なんていうイベントやったら、お友だち連れてランチに来てくれませんかね？？　イベント実施しているお店がディナーもやっているお店であれば、まずは多くの方に来店いただくきっかけ作りとして機能させられそうだなー、とも思うんですよね。いかがでしょうか？？

（待てよ。日本なら一人で二人分食う大食い野郎が押し寄せるかも、しれませんね；；）

◆著者プロフィール◆
SUKESAN／著名メッセンジャーアプリの立ち上げに携わるなど、多くのWEBサービスの立ち上げからサービス成長までを担ってきたプロデューサー。WEB業界歴は20年以上。今は住まいを台湾に移し新たなビジネスの可能性を模索中。趣味：ロードバイク

※SUKESANの台湾リポート「うんこ味のケーキ？　それとも、ケーキ味のうんこ⁇　常識を疑うびっくり台湾の食事情」は以下より