台湾の朝に欠かせないと言っていい豆乳。スーパーやコンビニはもちろん朝ご飯屋では必ず目にする、もはや国民食だ。そんな豆乳を、市価のおよそ倍の値段で売るお店を発見して、驚いた。今回はそんな国民食を高く売るお店の販売方法を、ちょっとだけ紐解いていこうと思う。
まず冒頭の写真を見てほしい。まるでケーキ屋さんのようにキレイにディスプレイされている飲み物たち。これがかく言う豆乳である。価格はおよそ市価の倍。庶民の私には到底手の届かない値になってしまっている。
というわけで1つ目のポイント。高く売るにはそれなりのディスプレイをしなきゃいけないよね、というところ。これは売る商品の値段にふさわしい見栄えを、という点でよくある話ではないか。ブランド店のディスプレイを思い浮かべるとわかりやすいだろう。

ちなみに並んでいる商品をよくよく見ると、すべてが豆乳というわけではない。豆乳のアレンジ商品から(のぼりにある「かぼちゃ豆乳」など)、中には本当にお高い、高級な商品も並んでいるのだ。派生した商品を加えて全体の付加価値を大きくする。なるほど、このあたりが第二のポイントになるだろう。

豆乳とは日本で例えれば、味噌汁の汁だけ? 適切な答えが見つからず恐縮であるが、それだけ「高級感」と対局にあるものである。そんな商品を高く売る工夫として、商品の付加価値をいかに創るか。ヒントをこのお店の物の売り方に見た気がした。
※「台湾での季節を捉えたマーケティング事情」に関する記事は以下より
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