帝国データバンクによると2023年度における企業の倒産件数が8000を超えた。新型コロナウイルス禍も一段落し、消費に薄明かりが灯りつつあるように見えるが、どのようなことが影響しているのだろうか?
🔳4年ぶりに8000件を超える
2021年度は倒産件数が55年ぶりの低水準だったが、その後は企業の倒産件数がじわじわと増加。2023年度は2019年以来4年ぶりの8000件台となる8881件を記録した。負債1億円未満の小規模倒産が70%以上を占める一方、中堅規模でも増えている。複数の要因が影響していると見られているが、ゼロゼロ融資などコロナ禍の企業支援策の終了、円安の進行による仕入れコストの上昇、深刻な人手不足などが主因と言えそうだ。そしてコロナ禍で実施された実質無利子・無担保の『ゼロゼロ融資』が2024年4月に返済ピークを迎え、民間企業の資金繰りが一層厳しくなることが予想され、2024年度の倒産件数が1万件を超えるという見立てもある。
🔳酒場とビヤホールが最多を記録
この記事では、『株式会社帝国データバンク』が実施・発表した「飲食店の倒産発生状況」を紹介する。
◎調査概要
集計期間:2024年3月31日まで
集計対象:負債1000万円以上法的整理による倒産
調査機関:株式会社帝国データバンク
※調査結果は下記ホームページにも掲載予定
https://www.tdb.co.jp/report/index.html
2023年度の飲食店の倒産は802件。2019年度(784件)を上回って過去最多となった。業態別(11業態)では、居酒屋を主体とする「酒場、ビヤホール」(207件)が最多。続いたのはラーメン店などの「中華料理店、その他の東洋料理店」(130件)、「西洋料理店」(90件)、「バー、キャバレー、ナイトクラブ」(72件)である。「酒場、ビヤホール」に「バー、キャバレー、ナイトクラブ」を合わせた数は279件となり、飲食店全体の倒産件数の34.8%に上った。なお都道府県別のデータを見ると、東京(129件)、大阪(95件)、兵庫(72件)がトップ3となり、上位の5都府県で全体の50.4%を占めている。
参照:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000845.000043465.html
https://diamond.jp/articles/-/311990
引用元:PR TIMES(https://prtimes.jp/)
※「新紙幣発行」に関する記事は以下より
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